津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

細川家家臣・一村氏

2010-02-03 20:38:33 | 歴史
 一村家の登場は、家祖・一村弥三兵衛が浪人ながら嶋原一揆に参加した事による。
弟・益田太兵衛は鉄炮にあたり戦死した。(益田家参照)

 綿考輯録(巻五十)は、一村家召し出しの経緯を次のように記している。

    有馬にて手首尾能働候、熊本ニて浪人御振廻之節弥三兵衛ハ洩候処、即晩為御内意
    今日ハ思召有之候而之事也 御国を出候体ニ仕御国内ニ居候へと御懇之御意有之、諸
    浪人不残罷立候跡にて有馬之功を以弐百石拝領 

 この一村家は後に650石となり、御鉄炮五十挺頭を勤めた。
もともとの家禄200石に開結(ひらきむすび)420石が加算されたためである。
「開結」とは、「御赦免開で開発した開地を藩に差上げて知行高に繰り込むこと」をいう。
宝永六年のこととされるが、420石は元禄九年の寺本兵右衛門の552石につぐものである。

 単純に1石を収穫する為の農地面積を1反とするなら、420反(126,000坪)を開墾したという事になる。
自らの金を使い、沢山の農民を使ってのことであるから、大変な分限者であったのだろう。
藩への貢献も特筆されるものである。本知とも650石の家禄をもって明治にいたった。


 

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建築基準法改正へ

2010-02-03 18:51:17 | 建築
 2007-12-28付ブログで「改悪・建築基準法の行方」を書いた。姉葉事件などの不祥事があってのことだったが、確認申請業務にからむ改悪改正は建築物の着工の停滞を生み、日本国中に経済的打撃を与えた。「改悪」と私は書いたが、当時の福田総理の言葉からも政府筋の思いも同様であったようだ。遠くない時期に、再びの改正があるに違いないと考えていた。

 国土交通省が1月22日付け「建築確認手続き等の運用改善の方針について」なる報道発表史料を公開、三月末を目途に公布し、六月には施行する予定だという。
          www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000142.html

 改善案の概要を見ても、先の現基準法の改正が、まったくお粗末なものであったことを露呈している。
確認申請業務に当たる人たちとて、迷惑千番の話だ。これも政権交代のお陰だろうか。なにはともあれ結構な事だが、ここ数年間の不愉快な思いは払拭できない。国交省のお役人も、確認申請業務の窓口で実習することをお薦めする。
 
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侍帳へ

2010-02-03 12:54:00 | 歴史
 当方サイトの「侍帳」を御覧戴いて、自分達が知りえなかった情報が得られたと、ご連絡いただ
いたりすると製作者としてはこれに過ぎる嬉しさはない。出典の確かな個人の情報は大変ありが
たく、史料を読んだらすぐさま「侍帳」へ転記する作業をして入る。
「恕斎日録」にある次の情報などは真にありがたい。

嘉永二年六月朔日、時習館の句読生が講堂へ転昇したが、そのうち中村庄右衛門が担当する
人たちの名前が列挙されている。

 今日句読生講堂転昇之内、小子受持今夕宅相招諭方之事
    去年留学当年転昇    夫右衛門嫡子 宇土小路
                      緒方大太郎  十七才
    右同(当年転昇)     武一郎実子 
                      宇野猛熊    十六才
                    又右衛門嫡子 柳川丁
                      後藤司賀彦  十八才
                   五郎右衛門嫡子 内坪井
                      兼坂順次郎  十八才
                            
                      同 熊四郎  十六才
                   角次三男
                      江口角助   十七才
                   弥三右衛門弟 古京町
                      友岡熊四郎  十七才
                   俊助嫡子
                      岩佐敬太郎  十六才
                   仁右衛門二男 赤尾口
                      山内次男   十六才
                   久右衛門弟
                      松岡四郎彦  十六才
                   諸役人段・永廣一兵衛二男 観音丁
                      永廣宇次郎  十九才
      以上拾壱人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 この情報を「侍帳」に転記するのだが、関係者にとっては初めての情報が見受けられるものと
 大いに期待している。
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