今年は今日が半夏生の日だとされる。農家にとっては大事な時期で、田植えもこのころまでには済ませなければならないのだという。
そして熊本では田の神様に麺類を供えお祝いするのだとつたえられるが、今もそうなのであろうか。
処が藩政時代の山本郡では、「内古閑殿半夏の日に討死(落城とも)有し故にこの日を祝はす」という言い伝えがあったと古記は記す。
さてその内古閑氏を調べてみると、内古閑親貞なる人物について、「天文二年(1533)五月薩軍攻蘆北郡津奈木城與城赤星田島鹿子木等奉菊池家命赴授十九日親貞強戦數合終死之年三十五此日半夏日也至于今山本郡中不取用半夏據之」とある。故にこの日に麺類を食べると必ず災いがあるというので、食することを控えたのだという。
私はと云えばこの時期のお昼は、冷麺・素麺・冷麦・お蕎麦とまさに冷たい麺類のオンパレードである。