スイゼンジ(水前寺)ノリは、細川家から将軍家への献上品とされた貴重なものであったが、寛政の終わりころには既にその生産が危うくなっている。
本場熊本でも一時期絶滅の危機が訪れたが、現在では水前寺の下流域の水の綺麗な嘉島地区で栽培がなされている。
現在ではその保水力の素晴らしさが認められ、多方面での応用がなされ脚光を浴びている。
寛政十年御達
近年清水苔立之乏相成、御献上御用差支候ニ付、色々手入等も被仰付候得共、其験も不相見次第ニ相滅可申様子ニ有之、右之通ニて御献上御用
指支候様成行候ては難相済事ニ付重畳及吟味候處、何れニ川内荒レ候所より立方滅候と相聞候、依之神水村下川内苔 兼々釣魚留榜示建置候處
猶又為見違さる間近ニ建方被仰付候條、右榜示内ニて歩釣堅ク不仕様ニ、若犯禁之輩ハ見■役并川方小頭苔師共之内より姓名承届相達候様及達
置候條、自然心得違之面々等無之様可及達旨候、此段御同役へ御通達、御組々えも可被成御達候、以上
九月 御郡方御奉行中
奥方が商売をしている取扱い商品もこのスイゼンジノリが使われていて、おかげで私は飢えずに居られるという訳で・・・・感謝