津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■漱石の句と祥瑞(しょんずい)

2014-07-14 21:10:58 | 徒然

 数日前から資料の整理をしていたが、40~45年前お茶の稽古をしていた頃のメモが出て来た。御点前のポイントやもろもろを走り書き止めておいたものだ。そのなかに俳句を書きとめている。 祥瑞をもてこさせ縁にこぶしかな とある。
これをみて、記憶がその時の事にあざやかに立ち返った。この場合祥瑞は「しょんずい」とよむ。明朝末期から清朝初期の染付磁器の事である。
最高級のものを「祥瑞」、中級のものを「染付」、以下の者を「呉須」というのだと其の時教わった。
そしてこの漱石の句を教えて貰ったのだろう。「さすが漱石先生、祥瑞をお持ちとは・・・」とか、「いやー染付か呉須のものを祥瑞に仕立てたのだろう」とか話したことが思い出される。しかしこの句については確かな記憶がなく、こぶし辛夷である事さえ覚えていない。今回メモが出て来て調べた結果がこれであった。詳しく解説されたものも見当たらず、いつどこでどのようなスチュレーションで出来たものか・・・・?

どなたかご存じあればご教示いただきたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■御次衆の新知・御加増

2014-07-14 12:52:10 | 史料

 堀内傳右衛門の「旦夕覺書」に、綱利公が側近に新知や加増をした記録を残している。寛文五年ころの事である。

                  三度目御参勤の刻若狭守様へ三萬五千石二度の御下國長岡を細川に被成
                  修理殿に二萬石被下候御次方にも新知被下候大形覺候は
                        
                          新知五百石      木村半平
                          同 四百石       坂崎忠三郎
                          同 三百五十石    續 團右衛門
                          同 三百石       江村悰川     一本作・池邊
                          同             江村節齋
                          新知二百五十石   新居十左衛門
                          同            坂巻瀬兵衛
                          同            本庄四郎兵衛
                          同            浅香市郎右衛門
                          同            石田源右衛門
                          同            長水長次郎
                          二百石         内藤市助
                          同            佐川儀太夫
                          同            岡田茂兵衛
                          百五十石        高瀬善兵衛
                          同            末藤新右衛門
                          同            梅原毛三郎
                          同            末松金右衛門
                          同            野田三郎兵衛
                          同            菅野甚齋
                          百石           栗野又兵衛
                          同            松崎彌兵衛
                          同            吉村市左衛門

                               御加増被下候衆は覺不申候
                                山本 志水 岩間 堀 大河原   

           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■資料の散逸

2014-07-14 08:56:32 | 徒然

 きのう「何方のものか・・・」を書いて、本当にこの資料は何処から出たのか気になって、ベッドに入ってからもしばらく考えていたら寝びそれてしまったほどだ。
出品しているのは熊本の人らしい。(古物商の許可が熊本である)出品者はこの資料の持ち主とは考えにくい。譲り受けられたのであろう。 資料の主を示すような痕跡が全く見当たらず、これは出品者が随分気を使っていることが見て取れる。
唯一封筒の郵便番号がみうけられ、「861-8068」と読める。この郵便番号が正しければ、 熊本県熊本市清水万石にお住まいの方だという事に成る。

オークションサイトをチェックしていたら、同じ出品者から新たな史料が出ていた。どうやら相当量の研究資料が引き続き出てくるようだ。 

                    【美景】kc72_熊本県より江戸時代・文化4~11年藩領 古文書多数 

                   【美景】kc79_熊本より古写真有熊本城細川等貴重研究資料古文書
                   
                   【美景】kc83_熊本より「横井小楠他熊本城細川等貴重研究資料」

                   【美景】kc84_熊本より「前田金儀他細川等貴重研究資料古文書」 

沢山の書物や資料をお持ちの御宅を沢山御見受けするが、これ等の史料がのちのち散逸してしまうであろうことを憂慮している。人様の御宅はいかがか存じ上げないが、私の処では多分私が死んだらいろんな資料は資源ごみとして処分されることは間違いない。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする