昨日のNHKの歴史秘話ヒストリー、本能寺の変 犯人はオマエだ!ヒストリア探偵VS.戦国最大の未解決事件 気づくのが遅れて半分ほど見損なってしまった。
再放送を忘れずに見ようと思っているが、天正十年の兼見卿記の正本と別本の書き換えと、本能寺の変に関与した人物がいるのかどうかという謎解きが興味深いからだ。出演されていた東京大学史料編纂所の金子拓先生の解説は、御著「記憶の歴史学・史料に見る戦国」での御説にそうものだが、納得いくものであった。
明智氏の子孫と称される明智憲三郎氏の一連の著作、「本能寺の変 四二七年目の真実」「本能寺の変 四三一年目の真実」は読み物としては秀逸だが、自画自賛の御説で説得力に欠ける。すっかり細川家は謀議に加担したかのように取り上げられていてとまどってしまう。兼見卿の正本・別本の異同がもつ意味合いは、今後とも研究がかさねられ、またいろんな説が登場するのだろうが、それも又一興である。
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