東京在住の佐藤誠氏は近世史家にして、赤穂義士関係の研究家としてご活躍である。
「肥後藩参百石米良家」の共同執筆者でもあられて長いお付き合いでもある。
今般は松山藩に御預けとなった赤穂義士の受け取りから切腹に関わる史料をもとにした、「波賀清太夫覚書」を読む と題した論考である。実質的責任者となった波賀清太夫が書き残した資料の詳細な検証を通して、清太夫のこの間の行動の背景に「武士の意地が感じられる」と結論づけられている。
御恵贈に心から感謝申し上げる。
漱石に 若葉して手のひらほどの山の寺 という句がある。佳い句だなーと思いつつ、私はこのお寺がどこにあるのかを承知していなかったのだが、なんと沢村大学が眠る成道寺である事を知った。だとすると、「手のひらほどの・・」という形容はちょっと失礼ではある。
ということは漱石は成道寺には出かけたことがないのではないかとも思えるが、真実は如何なるものであろうか・・・・
最近当ブログに書き込んだ個人についての記事をまとめる作業をしている。当ブログの書き込みはトータルで5,256件に達したが、この沢村大学の記事も相当書いた。
・戦場での働き
・出奔そして帰参
・借金問題
・家系
・文書その他
等が主なものだが、これをまとめようとするとなかなか難儀である。菩提寺「成道寺」の事に付いても知らない事ばかりだし、漱石のこんな句に出くわすとこのことについても勉強しなければならない。熊本県立図書館共々、併設している熊本近代文学館も休館中だし手の施しようがない。
あんなこんなをまとめるとなると小冊子くらい出来上がるかも知れない。
この暑い夏、随分出かけていないこのお寺に涼を求めるのもよいかもしれない。