津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■お安く読む 「無名の人生」文春文庫

2014-08-20 17:48:34 | 書籍・読書
無名の人生 (文春新書)
 
文藝春秋



 【1】文春新書部 編集長から <文春新書新刊情報>

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★名著『逝きし世の面影』の著者、初めての語りおろし!
幕末・維新期に訪れた外国人の記録をもとに、江戸庶民の暮らしを見事に再現
した『逝きし世の面影』は累計13万部のロングセラーですが、著者である渡
辺京二さんは、この本を書けたのは「もともと自分自身が異邦人だから」と言
っています。
その渡辺さんは現在、熊本在住の84歳。戦前の最先端都市、大連で少年期を
過ごし、敗戦後の窮乏生活を耐え、その後の熊本への引揚げですべてを失い、
戦後を身ひとつで生きぬいてきました。
本書は、その半生をもとに語りおろされた人生論・幸福論です。
「成功」「出世」「自己実現」「有名になること」などくだらない! それら
は、むしろ不幸の原因となるのであって、本当の幸せはもっと別のところにあ
る――自身の経験に裏打ちされたその言葉には迫力があります。
しかし、有無を言わせないお説教がしたいのではありません。「好きなことだ
けやって来た私、植木等に次ぐ無責任男の私でも何とか生きて来られたと知っ
て、それなら自分も大丈夫と思って下さる方がありはしないか」と、生きづら
い人びとにエールを送りたい、というのが渡辺さんの思いなのです。
豊かな社会なのに何となく生きづらさを感じている私たち以上に、江戸の庶民
は、貧しくとも、無名であっても、どんな職業に就いていても、幸せに暮らす
術を知っていました。私たちは、知らず知らずのうちに自分で自分を追い込ん
でしまっているもの。そういう思い込みや囚われから現代人を解き放ってくれ
る本です。

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■アイス・バケツ・チャレンジ

2014-08-20 17:18:06 | 徒然

 最近TVで見かけるようになった「頭から氷水」運動、はじめは画像だけを見て「変なことをやってる・・・」と思っていたら、これが アイス・バケツ・チャレンジ とよばれる、難病 ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度を高めるために行われているチャリティー活動だとしった。

                        一般社団法人 日本ALS協会

2006.2.22 私の姉はこの難病の為にこの世を去った。71歳だったから今の私よりも1歳若く死んだわけだ。
姪が見舞に訪れていろいろ話をして、「また来るね」と別れて1時間後のことであった。突然呼吸困難に陥ったらしい。
最近の医学の発達は目覚ましいものがある。元に戻らなくとも進行をストップさせるような時代が遅からずやってくると期待していたのだが・・・・間に合わなかった。しかしこの難病を知ってもらおうと、世界の有名人が氷水を被り奇声を発している姿を拝見していると、胸に迫ってくるものがある。

痛みや死への恐怖と戦っている多くの患者の皆さんの為に、一日も早い治療方法の確立を待ち望んでいる。 


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■「寛文四年六月・御侍帳」から ・ 二

2014-08-20 07:07:57 | 史料

先に■「寛文四年六月・御侍帳」からを書いたが、以前何かとりあげたような気がして調べて見たら、寛文四年六月「御侍帳」よりを書いていた。
「~から」「~より」の違いだが内容はあまり変わらない。いずれも1,000石取以上の家臣を紹介していた。
少し詳細に分析してみると・・・・・・・・・・・・



     人持衆          高合64,650石( 9人)   現米合2,700石(1人)
     大組付衆
       長岡監物組     高合44,460石(68人)                       御合力米合  180石+ 御扶持方合255人扶持(31人)
       長岡帯刀組     高合35,286石(70人)                       御合力米合3.585石+ 御扶持方合187人扶持(32人)
       有吉内膳組     高合46,572石5斗(65人)
       沢村宇右衛門組  高合35,006石(66人)                                         御合力米合  525石+御扶持方合342人扶持(63人)
       清田石見組     高合28,493石3斗(67人)
       有吉頼母組     高合32,444石5斗4升(70人)
     御小姓組(六与)    高合33,572石(115人)
     岩間小十郎組      高合 3,200石(15人)                       御切米20石御扶持方5人扶持(1人)
     志水久馬介組      高合 2,600石( 6人)                       御合力米合  852石+御扶持方合224人扶持(31人)
     御側者頭衆       高合20,050石(21人)
     御側組外衆       高合 5,800石(21人)
     御医師衆・御茶道衆  高合 4,900石(20人)   現米300石(1人)                        御扶持方合 10人扶持(人数不含)
     御使番衆         高合 7,921石4斗(20人)
     御右筆衆         高合  600石(3人)
     御台所衆         高合  300石(3人)
     奉行所ヨリ触衆     高合  750石(3人)
     御留守居衆       高合16,745石(66人)
     八代御城附衆      高合42,550石(51人)長岡佐渡30,000石を含む
     佐敷            高合 5,600石(25人)           
     御船頭衆         高合 1,280石(11人)
     御職人          高合   420石( 5人)
     御知行御合力米御扶持方被遣衆           現米 262石(4人)       御合力米合  985石+御扶持方合248人扶持(20人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                 402,985石7斗4升(800人)     現米3,262石(6人)   御合力米合 6,147石+御扶持方合1,271人扶持(177人)

 

      肥後細川藩の表高は540,000石だが、実高は750,000石だとされる。実高の約53,7%の403,000余石が知行として宛がわれていた。
      寛文四年における細川家の侍は983人である。約81%が知行取であり、知行取800人の平均禄高は503,7石である。
      ■「寛文四年六月・御侍帳」から で判るように1,000石取り以上の侍が76人居り、その合計は256、500余石に登っている。
      知行取の1割に満たない高禄者が63.6%の禄高を占めている。

      「新・熊本の歴史 近世・上」の松本寿三郎氏の論考「さむらいの世界」に「肥後細川藩における家臣団構成」として「寛文四年の侍帳」からの
      数字が紹介されている。数字に違いが出たが、これはひとえに当方の内容の解釈不足あろう。 

          

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