津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■是非不及

2015-05-18 19:10:14 | 史料

綿孝輯録巻35の寛永11年6月23日の書状に不思議な記述がある。

一、監物は慮外成体仕候上、切かヽり候により討果候由、就其書物共見届候、
  慮外成下々しかた不及是非候、惣別又若党ずい成仕かた多候由ニ候間、
  日外も其段無之様にと申つる

 なにやら事件がおきているのが伺えるが、其の詳細については記載がない。熊本藩年表稿にも記載がない。
この監物とあるのは、家老米田興季(与七郎・是季)であろう。誰かが切りかかってきたので、是非に及ばず討果したというのだが、さて何ごとが起きたのだろうか。
数行後の文章に「監物油断にて候、但煩にて気違候得ハ無是非儀候事」とある。
「日帳」を調べれば即座に判明するのだろうが・・・

「日帳」を拝見できる熊本市文書資料室は、6月1日に移転再開のようで、移転準備でお忙しいことであろう。この事件の詳細を知るにはまだ時間がかかりそうである。

コメント
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