津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■白隠を読む

2015-05-29 09:32:27 | 書籍・読書

 永青文庫には護立侯が収集された「白隠禅師」に関する書画等約三百点が集蔵されているという。
これは護立侯が幼年期、胸を病み身体虚弱の中、白隠の著「夜船閑話」にふれられ健康を回復されたということから白隠に興味を持たれてのことらしい。
護煕様の著「ことばを旅する」にも紹介されている。(p100 古人刻苦光明必ず盛大なり)

私はかつて国立歴史民俗博物館名誉教授の高橋敏先生から、御著「白隠 江戸の社会変革者」を御恵贈いただき、これを精読してきた。
その生涯において、俗に触れ社会の変革に積極的に動き回った禅僧白隠の生涯を知った。大変興味深い著であった。
また先頃「白隠 夜話閑話・藪柑子」(講談社・禅の古典10)を購入し、護立侯が納得された「内観」の法とはいったいどういうものかを知ろうと読み始めた。

二つの著を通して、白隠禅師の日常こそがまさしく健康の源ではないかと感じている。
白隠禅師84歳、護立侯87歳、禅師が説く「内観の秘法」は存在するように思える。 

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