以前「鎌倉松葉ヶ谷・妙法寺」をご紹介した。齊茲公の代、本堂を寄進されたというが御子の菩提を弔うためだとあった。
昨日耇姫様の事について書いたが色々調べている中で、五点残されている愛らしい「耇姫様の画」の内一点がこの妙法寺に残されていることを知った。
耇姫については誕生後すぐに齊樹公の養女に成られた。文政以降に本堂の寄進があったというが耇姫の没年は文政九年である。養父齊樹も同じ年に亡くなった。そして齊樹の子は二人の女子とも文化年間の子で夭折している。該当する御子は耇姫しかいない。耇姫の実父・齊茲は天保六年81歳で亡くなるが、どうやら齊茲公の寄進ではないだろうか。