献寿の酉
篆書による鳥
とり年のお正月、お酒は召しあがりましたか?
上にご紹介したのは去年12月初めに出た干支文字切手である。今年はとり年、酉としたり鳥と書いたり様々である。
「酉」という字については私は誠にいやな思い出がある。この「酉」は象形文字で「酒壺」の形から来ている。それに「氵」がついて「酒」という文字になる。
学生時代教師に「酒は何編(部首)か?」とたずねられた。人を馬鹿にしやがってと思いながら「さんずい」と答えたら「馬鹿」と言われた。
「とり編だ・・・」といわれて絶句したことをよく覚えている。
「酉」偏の文字は殆ど酒に係る文字で占められている。酊・酌・酎・酔等々である。
雑誌「酒」の編集長だった佐々木久子氏によると、「要」という字はもともと「酉の下に女」であったと仰る。
真偽のほどは知らないが「酒に女」は必要だろうとの薀蓄である。(どうも謀られた気がするが・・・)
年末から正月にかけてお酒をいただいているが、奥方は酌をしようという気はさらさらないらしい。
必要ないわと独酌である。