津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■酒苦く布団薄くて眠られぬ夜

2017-01-18 09:38:04 | 俳句

   酒苦く布団薄くて眠られぬ夜
あまり上手とも思えぬこの句は、漱石大先生の句である。何となく渥美清の句ではないかと思わせるが、「上手とも思えぬ」は渥美さんに失礼である。

渥美さんの句について書かれた「風天 渥美清のうた」は私の愛読書で、本棚のすぐ手の届く位置に置いてすぐ眼を通せるようにしている。
彼の句は哀愁に満ちた句が多くてそして悲しい。

   股ぐらに巻き込む布団眠れぬ夜
   いわせれば文句ありそなせんべい布団

が、一方温かみにあふれたものが多い。まさに「寅さん」そのものである。

   ゆうべの台風どこに居たちょうちよ
   秋の野犬ぽつんと日暮れる      その他いっぱい。 

コメント
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