昨日の稀勢の里の優勝にはさすがに「よし」と大声を出してしまった。渾身の力で寄る白鵬を徳俵いっぱいになりながらもうっちゃり気味の見事な勝利・・・・
今日は横審で推挙が決まっていよいよ新横綱の誕生だ。横綱に和製などと冠されるように、モンゴル勢の天下が長く続き、ようやくの快挙である。
先代師匠鳴門親方に心酔している稀勢の里だが、「おしん横網」などといわれた人だったが、私は好きな横網だった。
あの親方あっての立派な人格者の横綱となることだろう。
かって熊本には相撲の神様「吉田家」があった。横綱に推挙されると吉田家が免許状を渡していた。
その吉田家もいろいろな事情から相撲道から外れてしまった。吉田善門という方がおられ、私の祖母はよく知っていたらしく、よく「善門さん/\」と懐かしそうに語っていたことを思い出す。
熊本にとっても大事な存在であったが、なんとも惜しいことをした。藤崎宮参道にあった吉田家の跡は売り払われ、マンションが建っている。
若い人たちは、そんな家が在った事さえ知らないだろう。
新横網誕生のうれしい時、吉田家をいささか知る者としては若干の寂しさがある。