津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■蒲生家の事(二)

2017-01-25 17:03:32 | 熊本地震

 蒲生家の系図の元図(?)は火災や水害などに遭遇して破損が甚だしい中、その断片を図の様に剥ぎ取って現存の系図の要所に張り付けてある。
この写真は蒲生家で「御十方様(おじゅつかたさま)」と呼ばれる方々の事や、加藤忠廣の正室・相高院について書かれている。
右端の「承応二癸巳年六月八日・・」の記述は別項「忠廣公」に張り付けられているものであり、その没年である。
本文右三列の縦書きは

藤原朝臣鎌足公ヨリ田原藤太秀郷□□を繾四拾三代之後胤
蒲生秀行之御息女家康公之タメニハ御□子□□様ナリ相高院様
ト申アゲタテマツルシカルニ先祖代々菩提ノタメ○(○印以降の文章が見当たらない)

続いて上段 

近比ニテハ
・東照権現様
・同 御前様

・蒲生飛騨守氏郷様  
 御家督ハ文禄元年二月
 七日
・同御前様
 織田右大臣信長公之
 御息女
 御法號 (記載なし)

・蒲生飛騨守秀行様
 御法號弘真寺様
・同御前様
 徳河家康公第八之
 御息女ニテ御法號
 正清院殿泰誉興安大姉
 元和三年己年八月卅日薨

・會津下野守秀郷様
 御法號見樹院様
 寛永四年逝去
・同御前様 

・加藤肥後守忠廣様
 御法号成徳院様
 承應二年可癸巳六月八日
・同室東照権現様
 御孫
 相高院殿法譽良感大禪定尼
 承應三年癸巳六月八日 

右一ツニ御國ノ□奉申上候處御十方様△(下段△印へ改行)

                △右近比ニテハ東照権現様ヨリ相高院様マデ
                御拾方様□□末代菩提ノタメ承應
                年中ニ加藤忠廣公室相高院殿法
                譽良感大禪定尼
                江戸朝(浅)草ヨリ西福寺住持
                釋枩儀至肥後熊本江御同
                々ニテ御下國ニ相成差ヨリ蒲生
                大次郎秀正并ニ公郷子蒲池
                久三郎忠行是共ニ相高院尼
                様御合被成シ コレヨリスグサマ御
                再建之方江御カカリ於古小澤町
                江江戸朝草西福寺本坊□□□
                院蒲生忠行見分之上壱坊之御
                縄張スグサマ御普請ニ御取カカラセ
                右□何事茂一サイモ□ス出来揃早速ニ
                御同々之御僧コノ新寺之一坊ニ御
                スエコミニ相成然ニ江戸ニてハクボヲ(公方)サマ御
                ワケニヨツテ松平西福寺ト御トナエニ相成
                以□□御一坊ハ右御十方様御タメニ寺領
                         五百石
                コレヲ年々准□カレ候テ寺号西福寺
                ト奉申候也
                然處相高院様ハスグサマ出羽ノ庄内江御
                趣比時蒲生久三郎忠行御ヨビ被成
                テ思召候ニ扨朝廷之地ニ出生仕タルカラワ
                ナルベクタケ忠義ヲツクシ然ルトコロ
                忠臣□□君ニツカエズト云事アリ 武士ニ
                限ル事デハ無之□ヱ共武之道ハハイシ
                セツシヤモ奥州ヨリハルバルカケテ
                當國ニ一坊再建奉仕茂御拾方様之内
                提菩(ママ)所ニテシズマリ御座候成□
                御方モ御有被成シカルトコロ御附人
                □有テ御當國ニソノママ居候ヤカテ
                有之由候ヱ共此人ハ千(血)筋ニテハ無之ソレニ
                ヨツテ武ハトキハイレシ民ニカニキチイヲシテ
                モ我血筋後胤□
                御當國江御十方様ガタメ末代
                菩提之御タメ西福寺
                同様後末々迄代々居
                ラレル □
                     相高院尼
                蒲生久三郎忠行殿
                  右之通加藤相高院様・・(以下不明)


 

コメント (1)
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