津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■明和繁雑帳・會所舊記から(25)

2018-02-01 11:36:57 | 史料

 九五八
百三十
一諸御郡御百姓共え御達筋之儀、此以後は御慈悲之上何卒
 御新法之儀、暫ク被仰付不被下候様有御座度奉存候

九五九
百三十一
一大小豆青葉御改之事
  此儀、近年御引合被仰付候、畑畝少キ村々ハさして手
  入も無之候得共、畑勝之村々幷山在打散候所々は、下
  しらへ隙取、帳面も上・地御内檢衆え二冊調出、殊之
  外手入多御座候、其上御役人衆往来人馬仕夫等之費、
  且又引合之節は取紛下方閙敷隙を費候儀迷惑仕候間、        閙=さわがしい
  被為叶御儀ニ御座候は、御止方ニ被仰付被下候様有御
  座度奉存候
   但、引合被為差止候儀御座候ハヽ、御内檢衆へ小前
   帳一冊、上見衆へは一紙帳迄取被申候様、被仰付被
   下度奉存候
[上ノ付札]「是より奥之稜々御免方一件、追々御仕法相立居
   候事」

 九六〇
百三十二
一荒地御改小前帳之事
  此儀、前々は上地御内檢衆へ別々ニ壹冊宛取被來候得
  共、近年は地御内檢衆迄ニ調出申候所も御座候、已來
  は一統地御内檢衆迄ニ調出申候様、被仰付被下度奉存
  候
   但、荒地御改之儀、不時荒は格別、古荒之儀は三年
   廻程ニ改方被仰付、古荒之内年季受相願申分は、荒
   地御見分之節御極方被仰付被下度奉存候、左候ハヽ
   却て起畝之手立相成可申と奉存候
[上ノ付札]「此儀、去巳ノ夏より御仕法被改、五ヶ年廻ニ相
    改候事」

九六一
百三十三
一諸御郡早田徳掛之事
  此儀、格別不毛上之年柄は、土反ニ喰合又ハ土反より
  下候儀も御座候、作毛大概ニ出来仕候年柄は、土反ニ
  應上り方ニお徳掛被仰付候間、土反ニ七八割程上りニ
  も有之、作徳共ニ取揚候ても御年貢及不足候様成儀も
  御座候、前年之作並同前ニ御座候ても、去ニ少々宛は
  上り方ニ相成不申候ては難成と、被申聞候御内檢衆も
  有之、土反より餘計ニ上り候之村々ハ、御百姓共御受
  及難澁、段々断申出候ニ付、私共より御内檢衆え断申
  達、少々宛了簡も付申儀ニ御座候、早田畝之儀は纔之
  畝數ニ付、上り方ニ相成候ても、一旦了簡付申候得は
  御受相濟申候、右早田上り方ニ御徳掛被相極候儀は、
  御内檢衆御免方之秘事ニても可有御御座(アマ)と奉存候、其
  所之儀は私共不奉存候得共、右之通之御徳懸ニて迷惑
  仕候ニ付、早田餘計ニ作り不申候ても可有御座と奉存
  候、前廉大豆御徳懸強御座候ニ付、餘計作り不申候所、
  近年土反懸ニ被仰付候ニ付御百姓共難有奉存候、相應
  /\ニ作り申候、右早田之儀も、豊作たり共土反餘計
  上り不申様ニ被仰付、不作候ハヽ、年柄は毛上相應之
  御徳懸被仰付被下候ハヽ、早田之相應/\之地味ニは、
  餘計ニ作り申ニて可有御座哉と奉存候、左候へは御年
  貢も早ク相納、跡作も早ク仕付、御百姓勝手ニ相成申
  儀ニ御座候間、被為叶御儀ニ御座候ハヽ、右之通被仰
  付被下候様有御座度奉存候

九六二
百三十四
一大唐御徳懸之事
  但、右同断

九六三
百三十五

一田方御徳懸之節、御例之事
  此儀、先年御法を被為改被下、難有御儀奉存候、然處
  ニ、御内檢衆より少ニても見落之坪撰被申かの様ニ相
  見、其坪ニて御例被相極、生籾を計立被相渡、旱減等
  之差引も無御座、理費ニては御座候得共、籾ニより候
  ては米之合摺少ク、上納之節ニ至及不足、殊之外籾塘
  之内實入之多少相知可申事ニては無御座候得共、萬端
  仕法辛キ様相見、下方怨苦ニ奉存候間、乍恐御憐憫之
  筋を以、苛察之儀無御座様ニ被仰付置被下候様、潜ニ
  奉願候

  

コメント
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