Sightsong

自縄自縛日記

メアリー・ハルヴァーソン『Thumbscrew』

2014-06-24 23:07:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

メアリー・ハルヴァーソン『Thumbscrew』(Cuneiform Records、2013年)を聴く。

Mary Halvorson (g)
Michael Formanek (b)
Tomas Fujiwara (ds)

初めて聴くハルヴァーソンのギター・トリオ。期待半分、物足りるだろうかという不安も半分だったが、それは杞憂だった。

彼女のギター音は立っていて、ネジくれていて、くねりつつベースとギターの音の間に入って行ったり、また別の場所から出てきたり。最初はポカンとして地味かと思ってしまうのだが、繰り返して聴くうちに「ジワジワくる」。変態で、かつ淡々としていて、とてもいい。どう表現するか難しいのだが、三者の音のダンスが、幻視的であるようにも感じられる。

●参照
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Strong Place』