寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』(Illumination Label、2014年)を聴く。
寺田町(vo, g)
板橋文夫(p)
瀬尾高志(b)
板橋・瀬尾両氏の参加もあり、手に取ってみた。そして、何しろ聴きたい曲ばかりである。
寺田町というヴォーカリスト(地名ではない)のことは初耳だったのだが、ずいぶんとやさぐれた感じに歌う。ハスキーで、ヴィブラートが効いていて、直情的。ヘンな魅力があって、いつかライヴを聴きに行きたくなる。
2曲目の「もう一度、この街に」は、板橋文夫『The Mix Dynamite 游』(わたしの愛聴盤)の最後に、ピアノと箏とでしっとりと締めくくっていた曲である。これに、歌詞が付くとは想像もしなかった。3曲目の「Good-Bye」は言わずとしれた板橋オリジナルの名曲。ここでは、浅川マキが歌っていたのとは異なる寺田町の歌詞であり、これも悪くない。それから5曲目も、やはり名曲「渡良瀬」。
ピアノ、ベースともに、歌伴の入りかたやソロの佇まいが快感。<情>がかれらのキャラではないかと思えてきたりもする。
●参照
板橋文夫+李政美@どぅたっち
板橋文夫『うちちゅーめー お月さま』
板橋文夫『ダンシング東門』、『わたらせ』
峰厚介『Plays Standards』(板橋文夫参加)
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』(板橋文夫参加)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(瀬尾高志参加)
齋藤徹、2009年5月、東中野(瀬尾高志参加)