アリ・ジャクソン『Big Brown Getdown』(Bigwenzee Music、2003年)を聴く。
Ali Jackson Jr. (ds, tambourine)
Robert L. Hurst III (b)
Aaron Goldberg (p)
Wynton Marsalis (tp)
ウィントン・マルサリスが入ったジャズクラブでの小編成のセッションというだけで、聴きたくなる。目玉は、何といっても、「Giant Steps」である。
1995年に、エルヴィン・ジョーンズがウィントンを連れて新宿ピットインで演奏したとき、まさに、この曲を吹いた。分厚い胸板から煌びやかに出てきた音にとても感激した記憶が、まだ生々しく残っている。そんなわけで、ドキドキしながら再生したのだが、どうも音のバランスが悪い。リズム3人の音が妙に前面に出ていて、ウィントンのトランペットの音は向こう側にある。かなり不満だが、大音量にしてようやくその気になれた。これをナマで目の当たりにしたら、やはり激しく興奮するんだろうね。
永遠に賛否両論のウィントンではあるが、このようなライヴ録音なら大歓迎。
新宿ピットインでウィントンのサインをもらった
●参照
ウィントン・マルサリス『スピリチュアル組曲』は、完璧だけどまったく興奮しない。
ジョー・ヘンダーソン『Lush Life』、「A列車で行こう」、クラウド・ナイン