パット・メセニーとチャーリー・ヘイデンのデュオ・ライヴを収録したDVD『Montreal 2005』(2005年)を観る。
Pat Metheny (g)
Charlie Haden (b)
このふたりのデュオといえば、『Beyond the Missouri Sky (Short Stories)』(1997年)である。それから8年ほど後、モントリオール・ジャズ祭で再演したときの記録。
「Waltz for Ruth」「The Precioul Jewel」「Message to a Friend」といった、かつてデュオで演奏した曲からはじめる。そのほとんどはスローで、明らかに意図的に、メセニーはアコースティックギターを一音一音を大事にするように弾く。ヘイデンもさらにスローであり、残響をまるで基底音のように扱うヘイデンならではの素晴らしい演奏。
聴いていると、名曲「Blues for Pat」におけるブルース演奏も含めて、アメリカのフォークやカントリーのような素朴な色彩が驚くほど強いことに気付く。もっとも、メセニーはそのはじまりからそうだったし、ヘイデンだってルーツを隠そうとしなかった。
●参照
チャーリー・ヘイデン+ジム・ホール
チャーリー・ヘイデンとアントニオ・フォルチオーネとのデュオ
Naimレーベルのチャーリー・ヘイデンとピアニストとのデュオ
スペイン市民戦争がいまにつながる
ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン
富樫雅彦『セッション・イン・パリ VOL. 1 / 2』
ギャビン・ブライヤーズ『哲学への決別』
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』
70年代のキース・ジャレットの映像
キース・ジャレットのインパルス盤
シャーリー・クラーク『Ornette: Made in America』 再見
オーネット・コールマンの最初期ライヴ