Sightsong

自縄自縛日記

ハービー・ハンコック『Velden 1981』

2017-08-15 07:28:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

ハービー・ハンコック『Velden 1981』(Disk Lounge、1981年)を聴く。

Wynton Marsalis (tp)
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

『Herbie Hancock Quartet』(1981年)が録音されたのが7月28日、本盤はそれより25日さかのぼる7月3日。メンバーはまったく同じである。

もちろん全員スーパー。ロン・カーターだってこの頃は弦ゆるゆるのダメだこりゃでも何でもなく、グループに一貫して推進力を与えている。そして言うまでもなく、まだ19歳のウィントン・マルサリス、完璧な技術と貫禄。

「A Quick Sketch」、「The Eye of the Hurricane」、「I Fall in Love too Easily」、「Well, You Needn't」は『Herbie Hancock Quartet』と共通している。「Nefertiti」は退屈かなと思って聴くととんでもなくて、ああウィントンだという色気ある音色に惹きつけられる(この魅力は誰か言っているのかな)。「Well, You Needn't」は『Quartet』より粗削りでむしろこっちのほうが良いのではないか。

ところで悲しいプライヴェート盤、4曲目が「I Fall in Love too Easily」~「Well, You Needn't」で、5曲目がその前半、6曲目が後半。クレジットには6曲目は「Salt Peanuts」とあるがそれは収録されていない。

●ハービー・ハンコック
小沼ようすけ+グレゴリー・プリヴァ、挟間美帆 plus 十@Jazz Auditoria(2017年)
ドン・チードル『MILES AHEAD マイルス・デイヴィス空白の5年間』(2015年)
ハービー・ハンコックの2014年来日ライヴ(2014年)
『A Tribute to Miles Davis』(1992年)
ベルトラン・タヴェルニエ『ラウンド・ミッドナイト』(1986年)
ハービー・ハンコック『VSOP II TOKYO 1983』(1983年)
ジャッキー・マクリーン『The Complete Blue Note 1964-66 Jackie McLean Sessions』(1964-66年)
マイルス・デイヴィスの1964年日本ライヴと魔人(1964年) 

●ウィントン・マルサリス
ネイト・ウーリー『(Dance to) The Early Music』(2015年)
アリ・ジャクソン『Big Brown Getdown』(2003年)
ウィントン・マルサリス『スピリチュアル組曲』(1994年)
ジョー・ヘンダーソン『Lush Life』(1991年)