小学校高学年で語った『海は広いね、おじいちゃん』を、やっぱりこども園でもやってみることにした。でも最初からそれでは唐突かなと思い、同じ五味太郎作の『うみのむこうは』を、その前に持ってくる構成を考えた。これは海辺でいろいろ想像するスタンダードなつくりで、今の時期にはふさわしいと思った。
二つのこども園で語ったが、『海は広~』を小学生用にPPTを作ってあり『うみの~』もPPT化し続けてみた。モニターで行うメリットを考え、海辺の動画映像をちょっとだけ入れた。この流れはいいと思ったが、重くなったのか少し動かない時間があったりで…、残り二つの園はやはりアナログだけでやるかな。
夏にふさわしい大型絵本を二つ持ち込んだ。一つは『ありとすいか』。これは大きい版だと実に迫力があって、楽しい一冊だ。すいかを食べる場面もそうだが、ありの巣全体の絵が二場面描かれていて、これがまた実に興味が惹かれる。最後に食べきったすいかを、ウォーターシュート(すべり台)にする発想にも夢がある。
もう一つは夏の定番といってもいい『うみきりん』。これは小学校低学年で読んだ時もあり、もう何度か語っている。スケールが大きい話なので、いつも見入ってくれる。大雨の影響で、秋田の海は流木が多いそうだが、子どもたちはこの夏、海へ一回でも行っただろうか。必ずそんなことを訊きながら始めているが…。
子どものうちは、毎年一度は海で「ヤバッチイ」(笑)経験をしてほしいと思っている。しかし家庭環境によってずいぶん違いがあるだろう。絵本爺としては、行けても行けなくても「想像の海」へ聴く子たちを誘わねば…。そのために読みの工夫はもちろんだが、他に何かないか…そうか、今思いついたぞ!!報告はいずれ。
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