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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「いちえふ」(1)竜田一人

2014年05月21日 21時07分09秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「いちえふ」(1)竜田一人

サブタイトルが「福島第一原子力発電所労働記」。
内容を端的に表現している。
福島第一原発で働いていた著者が描く『ルポルタージュ漫画』。
「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。
「F」は福島。「1」は第一。
(原作によると、『現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ』、そうだ)


原発推進でも、反原発でもない。
日常作業が、淡々と描かれる。
このような現実の前には、イデオロギーが色あせる。

マスクの種類、付け方が詳細に描かれる

建物の配置、休憩場所等、実際働いた者にしか分からない

傷跡は、深く残されている

【ネット上の紹介】
新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化! ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。