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「秋萩の散る」澤田瞳子

2016年11月28日 20時07分03秒 | 読書(歴史/時代)


「秋萩の散る」澤田瞳子

澤田瞳子さんの新刊。
奈良時代を舞台にした歴史小説・短編集。
阿倍上皇(孝謙上皇)、恵美押勝(藤原仲麻呂)、吉備真備、道鏡も登場。
次の5編が収録されている。

凱風の島
南海の桃李
夏芒の庭
梅一枝
秋萩の散る

P118
五常とは人が守るべき徳目たる、仁・義・礼・智・信。また五倫とは父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信の五つの道徳。これらを備えた君主とその意を受けた官吏によって、国は治められるべきというのが、儒教の統治観であった。

PS
嬉しいことに「孤鷹の天」のキャラクターも出演。
デビュー作なので思い入れがあるのでしょうね。

「孤鷹の天」2010年・・・
「孤鷹の天」澤田瞳子

【ネット上の紹介】
 わしと共に、京の者たちを呪い殺そうとは思わぬか――。薬師寺別当に任命され、遠い京から下野国にやってきた道鏡は、行信という僧から禍々しい誘いを持ちかけられる。一瞬、道鏡の心を過ぎったのは……。日本の威信と将来を担う人々の姿、奇跡のような瞬間が、奈良の都に満ちる。『若冲』の著者による、人生の機微に触れる傑作歴史小説