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「トランプ現象とアメリカ保守思想」会田弘継

2017年02月09日 21時26分17秒 | 読書(英・米)


「トランプ現象とアメリカ保守思想」会田弘継

EU離脱、トランプ当選、と続いた。
これはいったい何なのか?
トランプとは何者なのか?
ポピュリズムだけで説明出来るのか?
アメリカ思想史での位置づけは?

P23
「昼間に労働で汗を流した人びとは、夜、生活のことで冷や汗を流すべきでない」ということばがトランプの発想のすべてを語っている。
 特徴的なのは所得税へのゼロ税率の導入だ。独身で年収が2万5千ドル以下、あるいは既婚で5万ドル以下のときは所得税を免除するとしている。

P157
共和党は基本的にはアメリカの「メインストリート」からの支持を基盤としてきた。アメリカ中の小さな町のメインストリートには、商店があり、工場経営者のもつ事務所がある。アメリカの資本主義を実際に動かしているアメリカ中の多くの中小企業家たちを指すことばが、「メインストリート」だ。それこそが共和党の中核なのだ。





【ネット上の紹介】
「アメリカ・ファースト!」「移民排斥!」「日米同盟廃棄!」25年前、トランプとまったく同じ政策を掲げた大統領候補がいた。ニューライト、レーガン革命からティーパーティまで右派政治運動史と、ネオコン、リバタリアンだけではない知られざるアメリカ保守思想の最深部から、トランプ現象の真の意味を探る。

[目次]
第1章 壊れゆくアメリカ(トランプ現象があぶりだすもの
トランプはいかにして指名を獲得したのか
いま、アメリカに何が起きているのか)
第2章 トランプという男
第3章 トランプの反動思想(保守派の願望
再び混迷する保守思想
トランピズムに流れ込む反動思想)