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「玉瀬家、休業中。」 まさきとしか

2018年11月16日 21時39分44秒 | 読書(小説/日本)


「玉瀬家、休業中。」 まさきとしか

ユーモア小説で、家族小説…と言うことで気になったので読んだ。
守銭奴の母、引きこもりでオタクの兄、プライドの高い姉、悲観的で消極的な妹。

P189
「家族って他人ですか?」
(中略)
「家族だからつながっているような気になっているけどさ、別々の人間だからね。それに、血がつながってるからって、頭んなかがつながってるわけじゃないからね。家族がなに考えてるかなんてまったくわかんないっつーの。わたしだって」と母はわたしを指さし、「この子のことわかんねいし、この子だってわたしのことわかんねいだろうし」
「ほんとわかんない」

【おまけ】
ユーモア小説+家族小説というと、奥田英朗さん、平安寿子を思い出す。


【ネット上の紹介】
守銭奴の母親。売れっ子イラストレータを自負する姉。そして、超マイナス思考の妹―個性的な玉瀬家の面々が30年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことに。果たしてどんな騒動が起きるのか!?新しい家族小説の傑作誕生!