【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「八幡炎炎記」村田喜代子

2018年11月29日 21時56分40秒 | 読書(小説/日本)


「八幡炎炎記」村田喜代子

久しぶりに村田喜代子作品を読んだ。
文章に味がある…村田喜代子作品に対する私の印象だ。
さらに、村田喜代子さん初の自伝的小説、とあるので気になった。
さっそく読んでみたが、やはり面白かった。

戦後間もない頃から物語が始まる。
複雑な家族と姻戚関係。
タイトルどおり、九州・八幡を舞台に展開する。
子供たちが多数登場して楽しい。
ヒナ子が著者の投影と思われる。
小学生時代が描かれる。
時代背景は昭和20年初めから中頃まで。

【ネット上の紹介】
敗戦の年に生を享けたヒナ子は、複雑な家庭事情のなかで祖父母のもと、焼け跡に逞しく、土筆のように育ってゆく。炎々と天を焦がす製鉄の町・北九州八幡で繰り広げられる少女の物語。自伝的小説。