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「向田理髪店 」奥田英朗

2016年09月18日 08時32分24秒 | 読書(小説/日本)

向田理髪店 
「向田理髪店 」奥田英朗

奥田英朗さんの新刊。
北海道の小さな町で起こる様々な出来事。
かつて炭鉱の町として栄えたが、今は過疎で年寄りばかり。
理髪店、ガソリンスタンド、役所、農協のオヤジたちが繰り広げる人間模様。

P86
「女の方が平均寿命が長いって、神さまの配剤のなかじゃかなりのヒットなんじゃないの。あななたち、奥さんに先立たれたどうしていいかわからないでしょう」

P235
「母親は息子を残して自殺なんかしないの。母親は何があろうと、最後まで息子を信じて庇うものなの。だから秀平君が出て来るか、逮捕されるのをじっと待っている。過去の事件を見たって、息子の犯罪に責任を感じて自殺するのはみんな父親でしょ。母親は死なないの」

【誤植】
P40
どうぜ気障で口だけ達者なハッタリ屋が
 ↓
どうせ気障で口だけ達者なハッタリ屋が

【ネット上の紹介】
札幌で就職した息子がわずか一年で帰郷。理髪店を継ぐと言い出した。幼馴染の老父が突然倒れた。残された奥さんは大丈夫? 異国の花嫁がやって来た。町民大歓迎。だが新郎はお披露目を避け続ける。なぜ? 町に久々のスナック新規開店。妖艶なママにオヤジ連中、そわそわ。映画のロケ地になり、全町民大興奮。だけどだんだん町の雰囲気が……。地元出身の若者が全国指名手配犯に! まさか、あのいい子が……。

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