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「近代日本外交史」佐々木雄一

2025年01月12日 07時51分03秒 | 読書(昭和史/平成史)


「近代日本外交史」佐々木雄一

幕末開国から太平洋戦争まで、日本外交の歩み。

P154
近衛(文麿)は1891年、公家のなかでも最高級の名門・近衛家の長男として生まれ、京都帝国大学を卒業した。(中略)近衛の場合、期待を集めていた政治家である父の篤麿が早くに亡くなり、そのときに周囲が疎遠になったことなどから、世の中に対する不信感めいたものをもともと強く持っていた。

P194
1938年1月には中国側との和平交渉を打ち切り、「国民政府を対手とせず」との声明を発した。近衛も外務大臣の広田弘毅も、戦争の拡大を防げなかったのみならず、自らの強硬姿勢によって事態の収束を困難にしていた。


外務省に建立された陸奥宗光像(戦前)

【ネット上の紹介】
1853年にペリーが来航し、日本は開国へと向かう。明治維新後、条約改正や日清・日露戦争、第一次世界大戦を経て、世界の大国となった。だが1930年代以降、満州事変、日中戦争、太平洋戦争に突入し、悲惨な敗戦に終わる。日本は世界とどう関わってきたのか。破局の道を回避する術はなかったのか。国際秩序との関係を軸に、幕末の開国から太平洋戦争まで、日本外交の歩みをたどる。近年の研究をふまえた最新の通史。
第1章 国際社会への参入
第2章 東アジアと近代日本
第3章 大国の一角へ
第4章 動乱の一九一〇年代
第5章 第一次世界大戦後の世界と日本
第6章 国際社会との対決
終章 近代日本外交の歩み

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