【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

阿武山

2015年12月06日 08時33分21秒 | 登山&アウトドア(関西)


久しぶりに阿武山に登ってきた。(中央が阿武山、その後ろが竜王山)

ここが山頂

秋の実り


「つるかめ食堂」ベターホーム協会/編集

2015年12月03日 21時50分12秒 | 読書(写真エッセイ)
 「つるかめ食堂」ベターホーム協会/編集

高齢者のためのレシピ本。
私の作る料理は簡単なものばかり。
気になるのは、栄養が十分なのか、と言う点。

【健康長寿の食事6か条】
①1日3食きちんと食べる
②肉や魚を毎日食べる
③エネルギーをしっかりとる
④野菜をたっぷり食べる
⑤牛乳を毎日のむ
⑥食べたら、動く

【参考リンク】
この本の詳しい内容を見る>>

【ネット上の紹介】
○今までになかった、シニア世代のための料理書の登場です。 ○メタボ予防にと、中年期同様に節制ばかりしていると低栄養から老化が早まります。 シニア世代は、老化予防を心がけましょう。 ○高齢者の実態調査から、老化の大きな原因は栄養が足りないこと、との結果がでています。中年期以降の食事の基本は、しっかり食べる。本書で、毎日どんなものを食べたらよいのかがわかります。 ○シニア世代には、歯が悪いなどの食の悩みが。ベターホームの先生が実体験をもとに、食べやすくする調理法やらくに作るくふうなどを折り込んで、健康レシピを紹介します。 ○ご自身のため、お父さんお母さんのために。ぜひ、ご一読ください。


「長いお別れ」中島京子

2015年12月02日 22時28分26秒 | 読書(小説/日本)


「長いお別れ」中島京子

レイモンド・チャンドラーではない。
中島京子作品である。
テーマは、老老介護/認知症。
重く暗くなってしまう課題を、これほどユーモラスに語る著者はただ者ではない。
最後にカタルシスさえ感じられる・・・すばらしい作品だ。

妻・曜子の思い。
P246
言葉は失われた。記憶も。知性の大部分も。けれど、長い結婚生活の中で二人の間に常に、あるときは強く、あるときはさほど強くもなかったかもしれないけれども、たしかに存在した何かと同じでもって、夫は妻とコミュニケーションを保っているのだ。

タカシとグラント校長先生の会話・・・タカシの祖父について語る
タイトルの意味も語られる。
P260
「ずっと病気でした。ええと、いろんなことを忘れる病気で」
「認知症か(ディメンシア)か」
「なに?」
「認知症というんだ。僕の祖母も最後はそうだった」
「十年前に、友達の集まりに行こうとして場所がわからなくなったのが最初だって、おばあちゃんはよく言ってます」
「長いね。長いお別れ(ロンググッドバイ)だね」
「なに?」
「『長いお別れ』と呼ぶんだよ、その病気をね。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから」

【おまけ】
これほど、進化を続ける作家は珍しい。
「イトウの恋」「平成大家族」の後、「小さいおうち」を読んで驚いた。
次に「花桃実桃」「のろのろ歩け」の後、「かたづの!」で再び驚いた。
そして、今回の「長いお別れ」・・・さらに化けた。
個人的には、本作品が一番気に入った。
特に、第1章がすばらしい・・・これだけでも読んでみて。
夜の遊園地の描写が、ファンタジーのようである。
イトウの恋 



【ネット上の紹介】
東家の大黒柱、父・昇平はかつて都立高校の校長や公立図書館の館長をつとめたが、十年ほど前から認知症を患っている。長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし。娘が三人。ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、迷子になって遊園地へまよいこむ、入れ歯の頻繁な紛失と出現、記憶の混濁、日々起こる不測の事態――しかし、そこには日常のユーモアが見出され、昇平自身の記憶がうしなわれても、自分たちに向けられる信頼と愛情を発見する家族がそばにいる、ささやかで確かな終末の幸福があった。 


「池上彰の現代史授業 昭和編」(1)-(4)池上彰

2015年12月01日 21時35分38秒 | 読書(昭和史/平成史)



「池上彰の現代史授業 21世紀を生きる若い人たちへ 昭和編」(1)-(4)池上彰

児童書としての「昭和史」。
例によって、分かりやすく説明されている。
俯瞰するのに便利。
絵や写真、グラフが豊富に掲載されている。

P22(昭和篇3)
1971年8月ニクソンショックについて
各国は混乱をさけるために、価値のさがったドルをほかの通貨と交換する外国為替市場を閉鎖しました。ところが日本政府は、輸出産業やドルを大量に保有している企業を保護するために、外国為替市場を開きつづけました。ここへ、各国の「ドル売り」が殺到。日本銀行は1ドル=360円の比率で、40億ドル以上ものドルを買うことになりました。その後、スミソニアン体制に移って1ドル=308円になった結果、その差額分の約2200億円が損失となりました。
(これって、誰か責任を取ったの?・・・その後1973年にスミソニアン体制も崩壊して変動相場制へと移行する)

【ネット上の紹介】
現代史を、精選に精選を重ねて記述。決定的瞬間をとらえた写真を大きく、豊富に掲載。知識を整理する用語集・日本史世界史対照年表など、資料も充実。