青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

西大滝旅愁

2018年11月18日 17時00分00秒 | 飯山線

おいこっとを追い掛けて、定番の西大滝の旧道俯瞰。結局この日はだいたいが西大滝か白鳥かその辺りで構図を作る事が多かったな。里の陽は落ち、僅かに集落の背後に続く森にのみ日が当たっていて、そこの紅葉だけがくっきりと浮かび上がるように見えた。収穫の後の農作業らしく、もみ殻を焼く白い煙だけが気怠くたなびく晩秋の西大滝集落。数年前は旧家の建っていたであろう場所が、ススキの野原になって自然に還り始めている。ここからの里山景色が見れるのも、いつまでだろうか。


こちらも定番の野々海川鉄橋アングル。もうこの時間になって来ると旧道俯瞰も風が冷たいねえ。この立ち位置は除雪されないと思うけど、雪積もってからカンジキ履いてここ来てみようかな。深みを踏み抜いたりしなければそんなに危険もなさそうだし、雪に埋もれた西大滝の集落もそれはそれで味わいがありそうだし。


おいこっととは桑名川で交換してくる139D。大瀧神社の鎮守の森から、山へ帰るムクドリの群れが飛んで行った。仄かに漂うもみ殻焼きの香り。集落の家々にぽつりぽつりと灯りがつき始めて、北信の里の秋が更けて行きます。「旅愁」という言葉がぴったり来るような、西大滝の情景です。
コメント
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