平城遷都1300年祭の目玉事業「祈りの回廊~奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」は、好評裡に開催中だが、昨日から伝香寺(でんこうじ・奈良市小川町)の特別開帳が始まった(3/10~4/4)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9D%E9%A6%99%E5%AF%BA
平城遷都1300年記念事業協会のパンフレットによると《筒井一族の菩提寺。奈良の三名椿(さんめいちん)のひとつに数えられる散り椿で著名な寺 色鮮やかなまま、桜の花びらのように散る潔さから「武士(もののふ)椿」とも呼ばれる散り椿で知られる伝香寺で、毎年夏の地蔵会(7/23)に衣の着せ替えが行われ、例年数日しか拝観できない「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩立像(重文)が特別に開帳されます》。
http://www.1300.jp/event/roam/yamatoji/shaji/15.html

私は昨日、この特別開帳のお手伝いをしてきた。勤務先のOBがこの事業を支援するという仕組みを企画・担当しているので、責任上、私も少なくとも各寺1日は出向くことにしているのである。奈良新聞が取材に来られ、今日(3/11)の紙面に掲載されているので紹介する。

《1300年祭お助けガイド 南銀OBが参拝者案内》《南都銀行(奈良市橋本町)のOB27人で構成する「ナント・なら応援団」が、平城遷都1300年祭の秘宝・秘仏公開でにぎわう県内社寺にボランティアガイドを派遣。参拝者をもてなし、社寺からもよろこばれている》。

《支援は2月1日に斑鳩町の中宮寺からスタート。団員2、3人のチームで参拝者を案内や誘導しており、10日は地蔵菩薩立像(重文)の特別開帳が始まった奈良市小川町の伝香寺で実施。団員の門口誠一さん(70)=奈良市西木辻町=が見ごろの「散り椿」などを観光客らに紹介した。同応援団は、昨年8月に奈良大学から講師を招いて研修会を開くなど学習。11月までに秋篠寺や矢田寺、当麻寺など計9カ所に団員を派遣する》。

27人のOBの中には奈良検定の「ソムリエ」に合格している人もいるし、1級、2級取得者も多い。《ボランティアのために、奈良まほろばソムリエ検定「奈良通1級」に合格したという門口さんは「多くの人に奈良ファンになってもらえれば」と感想。伝香寺の西山明彦住職(58)は「観光客の世話までなかなか手が回らない。ボランティアは防犯面も含めて誠にありがたい」と喜んでいた》。

奈良新聞の取材に応じる西山明彦(みょうげん)住職
昨日は雨や霰(あられ)の降る荒天だったが、それでも65人が参拝に訪れた。「散り椿」は、例年より約2週間早く見ごろを迎えているし(9分咲き)、仏さまはガラスケースなしで拝観できるので、とても喜んでいただいた。

りりしいお顔の地蔵菩薩立像(はだか地蔵)。奥は本堂ご本尊の釈迦如来坐像
今回はご住職の特別の計らいで、写真撮影もストロボ使用も許可していただいているので、仏さまや稲荷曼荼羅をカメラに収める拝観者も多かった。(奥の板間までは入れない。畳のあるところからの撮影となる。撮影前には仏さまを拝み、お賽銭をお供えしてから撮るようにお願いしている。お賽銭は「十分にご縁がありますように、15円以上お願いします」と声をかけさせていただいた。撮影にあたっては他の拝観者の迷惑にならないよう、また仏具などに手を触れたりカメラを当てたりしないよう、十分ご注意いただきたい。)

ま新しい順慶堂。筒井順慶法印像が安置されている
それにしても、お優しいながらききりと引き締まったお顔のお地蔵さまは、素晴らしい。拝ませていただくと、心が洗われるようだ。椿の花が落ちる音も、初めて聞いた。拝観者の方は「そういえば、そんな歌がありましたね」とおっしゃっていた。
特別開帳は4月4日(日)まで。ここ数日は寒い日が続いているが、あまり遅くなると椿が見頃を過ぎてしまうので、拝観はぜひお早めに。
http://www.isagawa.ed.jp/denkoji/index.html
※所在地 〒630-8233 奈良市小川町24
(JR・近鉄奈良駅から徒歩10分 やすらぎの道沿い・率川神社の南側)
電話番号 0742-22-1120
拝観時間 9時00分~16時00分(16時00分まで受付)
拝観料 大人 400円、中高生200円、小学生100円
有料駐車場あり 普通車20台 (1時間300円)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9D%E9%A6%99%E5%AF%BA
平城遷都1300年記念事業協会のパンフレットによると《筒井一族の菩提寺。奈良の三名椿(さんめいちん)のひとつに数えられる散り椿で著名な寺 色鮮やかなまま、桜の花びらのように散る潔さから「武士(もののふ)椿」とも呼ばれる散り椿で知られる伝香寺で、毎年夏の地蔵会(7/23)に衣の着せ替えが行われ、例年数日しか拝観できない「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩立像(重文)が特別に開帳されます》。
http://www.1300.jp/event/roam/yamatoji/shaji/15.html

私は昨日、この特別開帳のお手伝いをしてきた。勤務先のOBがこの事業を支援するという仕組みを企画・担当しているので、責任上、私も少なくとも各寺1日は出向くことにしているのである。奈良新聞が取材に来られ、今日(3/11)の紙面に掲載されているので紹介する。

《1300年祭お助けガイド 南銀OBが参拝者案内》《南都銀行(奈良市橋本町)のOB27人で構成する「ナント・なら応援団」が、平城遷都1300年祭の秘宝・秘仏公開でにぎわう県内社寺にボランティアガイドを派遣。参拝者をもてなし、社寺からもよろこばれている》。

《支援は2月1日に斑鳩町の中宮寺からスタート。団員2、3人のチームで参拝者を案内や誘導しており、10日は地蔵菩薩立像(重文)の特別開帳が始まった奈良市小川町の伝香寺で実施。団員の門口誠一さん(70)=奈良市西木辻町=が見ごろの「散り椿」などを観光客らに紹介した。同応援団は、昨年8月に奈良大学から講師を招いて研修会を開くなど学習。11月までに秋篠寺や矢田寺、当麻寺など計9カ所に団員を派遣する》。

27人のOBの中には奈良検定の「ソムリエ」に合格している人もいるし、1級、2級取得者も多い。《ボランティアのために、奈良まほろばソムリエ検定「奈良通1級」に合格したという門口さんは「多くの人に奈良ファンになってもらえれば」と感想。伝香寺の西山明彦住職(58)は「観光客の世話までなかなか手が回らない。ボランティアは防犯面も含めて誠にありがたい」と喜んでいた》。

奈良新聞の取材に応じる西山明彦(みょうげん)住職
昨日は雨や霰(あられ)の降る荒天だったが、それでも65人が参拝に訪れた。「散り椿」は、例年より約2週間早く見ごろを迎えているし(9分咲き)、仏さまはガラスケースなしで拝観できるので、とても喜んでいただいた。

りりしいお顔の地蔵菩薩立像(はだか地蔵)。奥は本堂ご本尊の釈迦如来坐像
今回はご住職の特別の計らいで、写真撮影もストロボ使用も許可していただいているので、仏さまや稲荷曼荼羅をカメラに収める拝観者も多かった。(奥の板間までは入れない。畳のあるところからの撮影となる。撮影前には仏さまを拝み、お賽銭をお供えしてから撮るようにお願いしている。お賽銭は「十分にご縁がありますように、15円以上お願いします」と声をかけさせていただいた。撮影にあたっては他の拝観者の迷惑にならないよう、また仏具などに手を触れたりカメラを当てたりしないよう、十分ご注意いただきたい。)

ま新しい順慶堂。筒井順慶法印像が安置されている
それにしても、お優しいながらききりと引き締まったお顔のお地蔵さまは、素晴らしい。拝ませていただくと、心が洗われるようだ。椿の花が落ちる音も、初めて聞いた。拝観者の方は「そういえば、そんな歌がありましたね」とおっしゃっていた。
特別開帳は4月4日(日)まで。ここ数日は寒い日が続いているが、あまり遅くなると椿が見頃を過ぎてしまうので、拝観はぜひお早めに。
http://www.isagawa.ed.jp/denkoji/index.html
※所在地 〒630-8233 奈良市小川町24
(JR・近鉄奈良駅から徒歩10分 やすらぎの道沿い・率川神社の南側)
電話番号 0742-22-1120
拝観時間 9時00分~16時00分(16時00分まで受付)
拝観料 大人 400円、中高生200円、小学生100円
有料駐車場あり 普通車20台 (1時間300円)