tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

DEAR DEER ― あおによしの平田美恵子さん

2010年11月12日 | 奈良にこだわる
先日、11/20(土)に開催されるファミリー向けの演劇「天平の光、永久に輝く」(奈良県文化会館国際ホール・500円)のことを紹介した。この公演を主催されるのは、NPO法人 DEAR DEER(ディアディア)-あおによしで、代表(理事長)は平田美恵子さんである。このお芝居の脚本を書かれたのも、平田さんだ。
※演劇「天平の光、永久に輝く」11/20上演!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/daf5d2a497fa1c9822737f64a2d4fa56

このほど朝日新聞奈良版(11/7付)「なら夢中人」欄に、平田さんが登場した。タイトルは《初の大作準備に2年》だ。《「オズの魔法使い」「泣いた赤鬼」などよく知られた童話や絵本を題材にしてきたが、県文化会館で20日、初のオリジナル作品「天平の光、永久(とわ)に輝く」に挑む。平城遷都1300年を盛り上げようと、準備を始めたのは2年前。「史実や伝承を基に仕上げるため、本を30冊ほど読みました」。有償で奈良を案内する「奈良観光ガイド」を務めるなど歴史に関心があったことが脚本づくりに役立ったという》。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000141011070001

《劇団の出発点は、奈良カトリック幼稚園の保護者による人形劇サークル。自身も大学時代に英会話サークルで英語劇をしたことがある程度で、メンバーの母親らは演劇・人形劇の素人ばかり。それでも年3回の発表を、園児たちが目を輝やかせて楽しんでくれるのがうれしかった。「続けていきたい」と子どもが卒園後、計13人で結成。奈良らしい劇団名にと、親愛なる鹿という意味の英語を採り入れた。公演を見た人の加入でメンバーは22人に増えたが、全員女性なのは今も同じだ》。
※歌って踊って!「ならっこダンス」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/75bb4b32b0611f0ef8efa07acb054db4

《年1回程度の自主公演のほか、保育所や幼稚園、小学校、老人ホームなどで出張公演を年30回ほどこなす。舞台は子どもたちが楽しめるよう、ダンスや歌をふんだんに盛り込んでいる。劇団員の平均年齢は50歳程度。家庭と演劇の両立だけでなく、看護師、電子オルガン教師など仕事もこなす人も多い。自身も書店店員として働く身。「お母さんが輝いて楽しそうなら、と家族に理解してもらっています。でも、本心はどうかなあ」と笑う》。

《奈良市内の練習場では今、本番に向けた仕上げが進む。演出はみんなで仕上げるのがいつものやり方で、練習しては車座になって、互いに意見を出し合う。「光明皇后が千人を入浴させた話は、脚本で悩んだところ。みんなの知恵を出し合って、やっと仕上がってきた。あとは本番に向け、気持ちをひとつにするだけです」》。

脚本で悩まれたのは「光明皇后の施浴」のくだりだ。《皇后はある悲願のために、奈良法華寺の施浴において千人の俗人の垢を洗い流すことを決めました。ところが、最後の千人目にあらわれたのは、全身に血膿をもつ悪疾の患者でした。しかし、皇后は厭うことなく、背中を流し、さらに患者に乞われるまま膿まで吸い出してやりました。その瞬間、浴室に紫雲がたなびき、患者は立ち上がって黄金の光をはなち、「我は阿しゅく仏なり」と言葉を残し消え去りました》(HP「江戸浮世風呂」)という伝説で、これがお芝居でどのように表現されるのか、見ものである。
http://www5.ocn.ne.jp/~ukiyo26/yuya16.html

今回の公演については、遠方からも問い合わせの電話が入っている。当日はケーブルテレビも取材するという。平田さんのオリジナル脚本による「天平の光、永久に輝く」、ぜひ成功させていただきたい。

※トップ写真は、関西電力の「今・日・話(こんにちは)…奈良の女性(ひと)」から拝借。
http://www.kepco.co.jp/nara/ichi-volt/i/81/face/index.htm
コメント (2)
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