tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良まほろばソムリエ検定と、ソムリエ独自の活動に、勲章!

2012年11月06日 | 奈良検定
11/3(土)付で発表された秋の叙勲で、奈良商工会議所副会頭の松岡泰夫氏(73歳)が「旭日双光章」(旧「勲五等双光旭日章」)を受章された。受章理由は「奈良まほろばソムリエ検定」事業への取り組みと、「ソムリエ」資格取得者の活躍だった。
※トップ写真は多神社(田原本町)をガイドする小野哲朗さん(奈良まほろばソムリエ)10/28撮影

産経新聞奈良版(11/3付)「ニーズに即した観光を」によると《奈良商工会議所は平成19年、観光ボランティアガイドを育成するため、全国的にも早い段階でご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」を始めた。こうした試みが、観光振興に貢献したと高く評価された》。

《「多様なニーズに即してガイドできる観光ボランティアを育成したい」。そう考えて生まれたのが、奈良まほろばソムリエ検定だった。平成22年の平城遷都1300年祭に向けた試みだったが、祭りの後も、最上級資格「ソムリエ」の取得者が県内各地で独自に活動。観光客の誘致に大きく貢献している。「今後も観光地の保存や活性化に取り組みたい」》。



第1回ソムリエ合格者の集い(懇親会)で挨拶される松岡泰夫氏(2011.2.5撮影)

奈良新聞(11/3付)「観光は県経済の柱」には《観光のプロとして、変化への対応と、もてなしの心を肝に銘じる。現在、検定の最上級資格者は270人を超え、平城遷都1300年祭以降、観光ボランティアなどで活躍する。「観光は県経済の柱の1つ。その発展に力を尽くしたい」》。

「多様なニーズに即してガイドできる観光ボランティア」は、県下ではまだまだ不足している。観光協会にしても、観光ボランティアガイドにしても、市町村単位で分かれていて、利用者の立場に立っていない。


飯豊天皇陵(北花内大塚古墳)をガイドする田原敏明さん(奈良まほろばソムリエ)11/4撮影

観光地図に市町村の境界線は引かれていない。「奈良まほろばソムリエ友の会」のガイドが引っ張りだこなのも、単に知識があるとか話が上手ということだけではなく、市町村の境を超えてガイドができるからだ。トップ写真のツアー(奈良交通の「古事記成立の立役者!太安萬侶と稗田阿礼ゆかりの地をゆく」)では、奈良市(田原の里)→磯城郡田原本町→大和郡山市という広域ルートを案内した。午前中は奈良市、午後は法隆寺に回り、夜は吉野山に泊まりたい、という観光客も多いが、彼らには市町村境は存在しないのである。

全県をカバーし、急なガイド依頼にも対応できる。プランも解説のレベルも、観光客のニーズに合わせられる。そんな「いそうでいない」ガイドを務めることが「奈良まほろばソムリエ友の会」の願いである。『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社刊)には、《奈良に精通した「日本文化の伝道者」の育成》をめざす、と明記されている。私たちの活動はまだ緒についたばかりであるが、ぜひとも実現したいと願っている。

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