tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

伊勢神宮と出雲大社、人気沸騰!(2013Topic)

2013年07月24日 | 観光にまつわるエトセトラ
昨日(7/23)、NPO法人スマート観光推進機構の星乃勝さんから、こんなメールをいただいた。
※トップ画像は、伊勢神宮の公式ホームページから拝借

『
地球の歩き方』が調査した「この夏の旅行先」アンケート(約2400件回答)からランキングされたものをご紹介します。今年は、遷宮年を迎える「出雲」が1位、そして「伊勢」が3位に入っています。また、
世界遺産の登録にわく「富士山」も4位と大健闘です! また、昨年1位だった「東京ディズニーランド」が12位と、著名な観光地が順位を落としているのが特徴的ですね。「沖縄」も順位を下げていますが、全体的には強い…

2013年 国内旅行ランキング
1位 出雲・大田・石見銀山

2位 沖縄の離島

3位 伊勢

4位 富士山

5位 軽井沢・佐久・小諸

6位 沖縄美ら海水族館

7位 金沢

8位 屋久島
9位 箱根

10位 伊豆



なるほど。1位の「出雲」と3位の「伊勢」は、遷宮つながりだろう。日本人はイベントが好きなのだ。土曜日(7/20)の読売新聞夕刊「経済全国便」も、伊勢神宮と出雲大社をとりあげていて、「『遷宮』重なって盛況」、(伊勢神宮の参拝者は)「1000万人超えか」、(出雲大社は)「若い女性に人気」、「パワースポット 神社仏閣が人気」等々という小見出しがついていた。

近鉄は、難波や名古屋から伊勢市を通り賢島まで結ぶ新型観光特急「しまかぜ」を走らせているそうだ。《車内はゆったりした革張りの3列シートや和洋の個室を備え、高級感のある内装に仕上げた。窓を大きくした展望車両もあり、カフェ車両では伊勢の名産品を使った「海の幸ピラフ」や「松阪牛カレー」などのメニューをそろえた。通常の特急料金に700~1000円の追加料金が必要だが、予約が取りにくい状況が続いている》。「遷宮商法」などといっては失礼だが、近鉄も商魂たくましい。

画像は島根県観光連盟のホームページから拝借

では
「遷宮」とは何か。朝日新聞デジタル(4/11付)《「常若」と「蘇り」 伊勢神宮と出雲大社の遷宮》によると、

伊勢神宮(三重県伊勢市)と出雲大社(島根県出雲市)が、そろって遷宮を迎えます。伊勢神宮は20年に一度、出雲大社が原則として60年に一度ですから、同じ年の遷宮は1953(昭和28)年以来60年ぶりとなります。

まず伊勢神宮の式年遷宮を見てみましょう。伊勢神宮には天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる内宮(ないくう)と豊受大神(とようけのおおみかみ)をまつる外宮(げくう)を中心に125社があります。うち内宮と外宮のほか14の別宮を20年に一度、隣接する清浄な敷地にそっくり建て替えます。62回目となる今回の遷宮は8年前の5月から一連の行事が続けられており、予算は550億円規模です。

社殿(お宮の建物)を建て替えるだけではありません。神の御装束(おんしょうぞく)や神宝(しんぽう)を奉納し、新しい社殿に神をうつす神事を行います。遷宮の最高潮の神事である「遷御(せんぎょ)の儀」は、内宮で10月2日、外宮では同5日に行われます。「常に生き生きとしたみずみずしさを尊ぶ『常若の思想』に基づきます」と伊勢神宮は説明しています。

伊勢神宮によると、690(持統4)年に内宮で、2年後に外宮で初の遷宮が行われたと伝えられています。でも、その年を起点に20年を61回足しても2013年にならないのは、中世に戦乱で中断されたからです。戦後復興期だった60年前の59回式年遷宮も、敗戦の混乱で4年先延ばしされたいきさつがあります。

出雲大社の修造遷宮はどうでしょうか。国宝の本殿で5年前から続く檜皮葺(ひわだぶき)屋根の葺(ふ)きかえなどの大改修は、ほぼ終わりました。本殿は1744(延享元)年に建てられ、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をまつっています。工事中は仮の本殿にうつっている大国主大神を本殿に戻す「本殿遷座祭」は5月10日に行われます。その後も境内周辺の建物の改修は続き、すべての修造を終えるのは3年後。予算総額80億円に上ります。

出雲大社によると、遷宮は江戸初期の1609(慶長14)年からは、ほぼ60年に一度行われています。出雲大社が「蘇(よみがえ)りの思想」と言うように、大改修で本殿を新たにしてきました。なお、伊勢神宮の遷御の儀、出雲大社の本殿遷座祭とも、参列できるのは関係者だけ。儀式中は境内地に立ち入りできません。(編集委員・森本俊司)

うーん、なるほど。「常若の思想」と「蘇りの思想」なのだ。奈良の春日大社では、20年に一度、社殿が建て替えられる(新築ではなく保存修理)。これは建築技術の継承という観点からも重要な行事で、次は2015年(平成27年)である。本殿、中門、幣殿、直会殿など10棟が対象で、一之鳥居は平成20年に竣功している。15年には遷座祭などのお祭りも催されるというから、この年には、また1300年祭の賑わいが戻ってくるかも知れない。

神社や聖地などは「パワースポット」として、若い女性などの人気が高い。若い感性で「古社」の新たな魅力を引き出していただきたいものである。
コメント (2)
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