tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

東アジア交流事業「古都祝奈良」/9月3日(土)開幕!(2016 Topic)

2016年09月02日 | お知らせ
「古都祝奈良」と書いて「ことほぐ(寿ぐ)なら」と読む。いよいよ明日(9/3)からスタートする。産経新聞(8/25付)《社寺・宮跡でアート競演 東アジア交流事業「古都祝奈良」9月3日開幕》によると、

日中韓の3カ国が文化交流を進めるイベント「東アジア文化都市2016奈良市」のメーン「古都祝(ことほぐ)奈良-時空を超えたアートの祭典」が9月3日~10月23日、奈良市内で開催される。奈良時代からシルクロードに通じる国際交流都市だった歴史にちなみ、各社寺では東西アジア各国の芸術家たちが造形作品などを展示。平城宮跡では舞台芸術が上演される。

「東アジア文化都市2016奈良市」(実行委員長、仲川げん・奈良市長)は今年3月に開幕。メーンイベントは「舞台芸術」「美術」「食」の3部門で、さまざまな文化プログラムが予定されている。

舞台芸術では平城宮跡で9月9~12日、静岡県舞台芸術センター「SPAC」がインドに伝わる叙事詩をもとにした「マハーバーラタ~ナラ王の冒険」を関西で初上演。10月14~24日には劇団「維新派」の「アマハラ」が、なら100年会館でも10月1、2日に万葉オペラ・ラボ公演「遣唐使物語-名も無き民へのオマージュ」が予定されている。

美術は東大寺や春日大社など8社寺で予定されているほか、ならまちの今西家書院や奈良オリエント館、鎮宅霊符神社など7カ所で作家らが土地の魅力を掘り起こす作品を披露する。食では、9月2、3日と17~25日に東アジアの食が楽しめる「ポップアップレストラン」が開かれる。問い合わせは、奈良市東アジア文化都市推進課内の実行委事務局(電)0742・27・0120。



SPAC。写真は同事業の公式HPから拝借

私が注目するのは「SPAC」による舞台芸術。東アジア文化都市の公式HPによると、

平城宮跡/SPAC
静岡県舞台芸術センター2016年09月09日(金)~2016年09月12日(月)
アジアンパワー炸裂の祝祭劇
古来インドより伝わる叙事詩の中で最も美しい愛の物語を、壮麗なビジュアルで描く『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』。アヴィニョン演劇祭での上演時には、連日スタンディング・オベーションとなりました。客席の360度を取り囲む‘リング状’の舞台とともに、宮城聰の代表作『マハーバーラタ』がついに奈良に登場します。



写真は大安寺のFacebookより拝借(8/20現在)

そして大安寺の「足場の塔」。公式HPには、

聖徳太子が創建した熊凝道場を起源とする、官寺筆頭の「大寺」であった大官大寺が平城遷都にともなって移された大安寺。盛時には南大寺とも呼ばれ、887名の学侶を擁する総合大学として大規模な伽藍を有していました。水田の中に残る塔跡周辺に作品を展示します。

アーティスト 川俣正
作  品  名 足場の塔
作 品 概 要 遺跡調査により東西に巨大な七重塔があったと推測される塔跡隣地で作品を発表。文化財の修復等で伝え受け継がれてきた足場丸太の技術を活用して、かつての塔を彷彿とさせるかのような現代の塔を制作します。

会    場 大安寺
開 催 期 間 2016年09月03日(土)~2016年10月23日(日)
プロフィール 1953年、北海道三笠市に生まれる。1982年ヴェネツィア・ビエンナーレの参加アーティストに選ばれ、以後ドクメンタ(カッセル)など第一線のアートフェスティバルに多数参加。建築や都市計画、歴史学や社会学、日常のコミュニケーション、あるいは医療にまでかかわる、既存の美術表現の枠組みを超えていくプロジェクトを世界各地で展開する。東京藝術大学先端芸術表現科主任教授(1999―2005年)、横浜トリエンナーレ総合ディレクター(2005年)などを務める。現在はフランスの国立高等美術学校教授。パリ在住。



以下の写真は、今西家書院で行われた説明会(8/30)の様子。私の撮影

美術では、ならまちの今西家書院で紫舟さんの作品が展示される。ここで南都銀行のOB・OGによるボランティアガイド団体「ナント・なら応援団」が、無料でガイドする(見学料=350円)。公式HPによると、



アーティスト 紫舟
タイトル 言ノ葉は、光と影を抱く
作品概要 漢語や外来語を除いた日本固有語である「大和ことば」には、一つの音に相反する二つの意味が込められている。例えば、奈良の氷室神社は氷を(ひ)と発音する。これは、「ひ」という音には“火(ひ)”とその火を消すことができる“氷(ひ)”の意がある。「し」という音には“生”と“死”の意がある。このように私たちの祖先は、自然と共に生きる中で、反する二つのことが相反するのではなくお互いを支え合い補い合い共存している自然の摂理を言葉に込めたのかもしれない。本展では、日中韓の共通表現の漢字を多用しつつ、言葉が光となりそして影になっていく新作を発表し、自然に対する精神性をメッセージしていく。







会場 今西家書院 今西家書院は、室町時代における初期の書院造りの遺構として重要文化財に指定されています。元は興福寺大乗院の坊官を務めた福智院氏の居宅を、大正時代に清酒醸造元の今西家が譲り受けました。作品は書院の間を中心に、庭の一部も含めた展示となります。(要見学料)



プロフィール 文字に内包される表現や感情を引き出す書で知られる。書を伝統から解放し、書=平面という常識を超えた「書の彫刻」を制作。その唯一無二の表現は世界で高く評価されている。ミラノ国際博覧会(2015年)日本館エントランス空間のアートを担当。またカルーゼル・デュ・ルーブル(パリ)で開催されたフランス国民美術協会展(2014年)で金賞を受賞し、翌年の同展では主賓招待作家としてエントランスホールで作品を展開するなど、世界へ日本の文化を発信している。


このほか、たくさんのイベントが開催される。中身は、公式HPガイドブックでご確認を。皆さん、ぜひ「古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」に、足をお運びください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする