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佐保川桜まつり燈火会が閉幕!(2023 Topic)

2023年03月01日 | お知らせ
こんなショッキングなニュースが、奈良新聞(2023.2.28付)に出ていた。見出しは〈23年の歴史に幕 奈良・佐保川桜まつり燈火会〉。これまで23年間も続けられてきた「佐保川桜まつり燈火会(とうかえ)」が、今後は行われないというのだ。佐保川桜まつり燈火会実行委員会会長の橋本征一さん(84)の急逝により、開催できなくなったという。
※写真は、見頃を迎えた佐保川の桜(2020.4.2 撮影)



小さな組織で個人の力量に頼りすぎると、ご本人の急病や急逝で、またたく間にイベントが開催できなくなる。残念ながらこのケースも、そのパターンに当てはまる。奈良まほろばソムリエの会も、気をつけなければ…。

なお、JR佐保川鉄橋から船橋商店街までの上流で開催されている「佐保川・川路桜まつり」(川路桜保存会)は、今年も3月25日から4月2日までちょうちんのライトアップが行われる。以下、記事全文を紹介しておく。



毎年3月下旬から4月上旬にかけて、奈良市の佐保川大宮橋周辺からJR佐保川鉄橋までの間で開催されていたイベント「佐保川桜まつり燈火会」が閉幕することが決まった。同実行委員会によると、創設者の橋本征一会長(84)が昨年12月に急逝。企画から協賛、協力の要請、広報まで主な作業を担ってきた橋本会長の存在は大きく、今年の開催は不可能と判断し、20年余りの歴史に幕を下ろすことになった。

佐保川は船橋商店街から奈良県大和郡山市まで約5キロにわたり1100本の桜並木が続く万葉集にも詠まれた桜の名所。同イベントは、佐保川周辺で咲き誇るサクラを約150本の行燈(あんどん)が彩り、日没後は夜桜と行燈の風情を楽しむ花見客が多く訪れていた。



同実行委員会は24年前に同市芝辻町3丁目の西部自治会の有志により結成され、20人ほどが所属。亡くなった橋本会長が中心となり、毎年1月初旬から協賛者集めのほか、行燈に使う各年のテーマに沿った著名人や小学生、絵画教室の生徒らの絵、メッセージの募集、回収、行燈作成まですべてを行っていた。

ただ、近年は会員の高齢化に伴う後継者不足も問題となっていた。本年の開催を議論してきたが、橋本会長の後任が決まらず、会長不在での継続は不可能と判断し閉幕を決めた。同実行委員会は「23年間皆さま方のご協力のもと育てていただいた佐保川桜まつり燈火会の閉幕は誠に残念な思いでいっぱいですが、実情を察していただき、ご理解を賜りますようお願い申し上げます」としている。



行燈への書の提供も行っていた海龍王寺(同市法華寺町)の石川重元住職は、「毎年当たり前に桜が咲くように行われていた春の風物詩がなくなるのは非常にさみしい。橋本会長の人生とともに終わるのかなと感じています」と故人を偲んだ。

一方、JR佐保川鉄橋から船橋商店街までの上流で開催されている「佐保川・川路桜まつり」(川路桜保存会)は今年も3月25日から4月2日までちょうちんのライトアップが行われる。同会世話役代表の南信久さん(74)は「燈火会がなくなるのは知らなかった。さみしくなります」と話していた。
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