以前、当ブログで「竜田揚げ食べ歩きマップ」を取り上げ、斑鳩町の「竜田揚げ上げ↑プロジェクト」を紹介した。いよいよこのプロジェクト、3市町にまで広がってきたそうで、これは頼もしい。産経新聞大阪夕刊(3/31付)「奈良名物竜田揚げ名乗り 竜田川流域3市町が町おこしへ」によると、
※トップ写真は「レストラン若竹」(斑鳩町)の竜田揚げ。写真はいずれも産経記事から拝借
肉や魚にかたくり粉をまぶして揚げる「竜田揚げ」。食卓でもおなじみのメニューだが、実はルーツがはっきりしない。有力な説の一つが奈良県北西部を流れる竜田川にちなむというもの。斑鳩町など流域市町では「ご当地グルメ」として売り出そうと、PRに力を入れ始めた。かつて志賀直哉が書いた随筆の影響で「うまいものなし」と揶揄(やゆ)されがちな奈良で、イメージを覆す名物になるか。(浜川太一)
■ルールとルーツ
そもそも竜田揚げとは何だろう。から揚げの一種ではあるが、そう呼ばれるには「条件」があるという。社団法人「日本唐揚協会」(東京都)の八木宏一郎専務理事(39)によると、1つ目はつけだれ。から揚げであればたれは何を使っても自由だが、竜田揚げの場合はしょうゆ、みりんベースと決まっている。また、食材にまぶすのも小麦粉ではなく、かたくり粉でなければならない。八木専務理事は「それがルール」と話す。
から揚げは江戸時代初期、油で揚げる「調理法」として中国から伝わったとされる。料理としてのから揚げは戦後普及。食糧難に備え、国策で養鶏場建設を後押ししたことにより広がったといわれる。養鶏場が多くあった大分県北部(中津市など)はから揚げ文化がいち早く根付いたことから「聖地」とも呼ばれる。協会は5年前、竜田揚げのルーツを探るべく文献の調査などを実施したが、発祥地域や時期の特定に至らず、もともと家庭料理だったのか店が始めたのかも分からなかった。
■はじまりは斑鳩
竜田川にちなむとする説の根拠は、竜田揚げの色。しょうゆにつけ込んだ肉と衣の色合いが、紅葉に似ていることから、この名がついたという。1級河川の竜田川は平安の時代から紅葉の名所として知られていた。歌人・在(あり)原(わらの)業(なり)平(ひら)は「ちはやぶる神(かみ)代(よ)もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」と詠んでいる。
竜田揚げとこの川の関係に目をつけたのは、法隆寺がある斑鳩町商工会青年部の有志。平成25年6月にプロジェクトを立ち上げ、町内の飲食店に竜田揚げをメニューとして出すよう要請した。当初3店だった協力店は現在13まで増加。昨年12月には「竜田揚げ食べ歩きマップ」も完成させた。こだわりのねぎニンニクソースや竜田揚げのカレーなど、各店が工夫を凝らした逸品が楽しめる。
■地図やロゴでPR
同町に隣接する生駒市と平群町も「竜田揚げ」を売り出そうと動き出した。生駒市観光協会は昨年8月、「市たつた揚げプロジェクト実行委員会」を設立し、生駒山と紅葉の葉をデザインしたロゴも作成。参加店を募集したところ、26の飲食店が名乗り出た。平群町も町商工会を通じて飲食店への呼びかけを開始。町の観光ホームページで店舗を紹介する予定で、岩崎万(まん)勉(べん)町長は「行政の垣根を越えて3市町が連携すれば、地域を発信する大きな力になるかもしれない」と“竜田揚げ連携”も見据えている。
3市町による「竜田揚げ連携」とは、面白いアイデアだ。記事にあるように、大分県北部はから揚げの聖地と呼ばれ、同県宇佐市には「USA☆宇佐からあげ合衆国」という「から揚げによる町づくり団体」が発足し、積極的に活動している。私は昨年(2014年)、さんまの番組でご一緒し「奈良と宇佐は、東大寺の手向山八幡宮(宇佐八幡神)や宇佐八幡託宣事件で、深いゆかりがありますね。協力して何かやりましょうか?」という話をしていた。ここと「から揚げ連携」ができれば、グッと活動の幅も広がりそうだ。
斑鳩町にも生駒市にも平群町にも、あまり「食」とか「グルメ」のイメージはない。まずは「竜田揚げ連携」で、当地にゆかりの竜田揚げを大いに広めていただきたいものだ。
※トップ写真は「レストラン若竹」(斑鳩町)の竜田揚げ。写真はいずれも産経記事から拝借
肉や魚にかたくり粉をまぶして揚げる「竜田揚げ」。食卓でもおなじみのメニューだが、実はルーツがはっきりしない。有力な説の一つが奈良県北西部を流れる竜田川にちなむというもの。斑鳩町など流域市町では「ご当地グルメ」として売り出そうと、PRに力を入れ始めた。かつて志賀直哉が書いた随筆の影響で「うまいものなし」と揶揄(やゆ)されがちな奈良で、イメージを覆す名物になるか。(浜川太一)
■ルールとルーツ
そもそも竜田揚げとは何だろう。から揚げの一種ではあるが、そう呼ばれるには「条件」があるという。社団法人「日本唐揚協会」(東京都)の八木宏一郎専務理事(39)によると、1つ目はつけだれ。から揚げであればたれは何を使っても自由だが、竜田揚げの場合はしょうゆ、みりんベースと決まっている。また、食材にまぶすのも小麦粉ではなく、かたくり粉でなければならない。八木専務理事は「それがルール」と話す。
から揚げは江戸時代初期、油で揚げる「調理法」として中国から伝わったとされる。料理としてのから揚げは戦後普及。食糧難に備え、国策で養鶏場建設を後押ししたことにより広がったといわれる。養鶏場が多くあった大分県北部(中津市など)はから揚げ文化がいち早く根付いたことから「聖地」とも呼ばれる。協会は5年前、竜田揚げのルーツを探るべく文献の調査などを実施したが、発祥地域や時期の特定に至らず、もともと家庭料理だったのか店が始めたのかも分からなかった。
■はじまりは斑鳩
竜田川にちなむとする説の根拠は、竜田揚げの色。しょうゆにつけ込んだ肉と衣の色合いが、紅葉に似ていることから、この名がついたという。1級河川の竜田川は平安の時代から紅葉の名所として知られていた。歌人・在(あり)原(わらの)業(なり)平(ひら)は「ちはやぶる神(かみ)代(よ)もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」と詠んでいる。
竜田揚げとこの川の関係に目をつけたのは、法隆寺がある斑鳩町商工会青年部の有志。平成25年6月にプロジェクトを立ち上げ、町内の飲食店に竜田揚げをメニューとして出すよう要請した。当初3店だった協力店は現在13まで増加。昨年12月には「竜田揚げ食べ歩きマップ」も完成させた。こだわりのねぎニンニクソースや竜田揚げのカレーなど、各店が工夫を凝らした逸品が楽しめる。
■地図やロゴでPR
同町に隣接する生駒市と平群町も「竜田揚げ」を売り出そうと動き出した。生駒市観光協会は昨年8月、「市たつた揚げプロジェクト実行委員会」を設立し、生駒山と紅葉の葉をデザインしたロゴも作成。参加店を募集したところ、26の飲食店が名乗り出た。平群町も町商工会を通じて飲食店への呼びかけを開始。町の観光ホームページで店舗を紹介する予定で、岩崎万(まん)勉(べん)町長は「行政の垣根を越えて3市町が連携すれば、地域を発信する大きな力になるかもしれない」と“竜田揚げ連携”も見据えている。
3市町による「竜田揚げ連携」とは、面白いアイデアだ。記事にあるように、大分県北部はから揚げの聖地と呼ばれ、同県宇佐市には「USA☆宇佐からあげ合衆国」という「から揚げによる町づくり団体」が発足し、積極的に活動している。私は昨年(2014年)、さんまの番組でご一緒し「奈良と宇佐は、東大寺の手向山八幡宮(宇佐八幡神)や宇佐八幡託宣事件で、深いゆかりがありますね。協力して何かやりましょうか?」という話をしていた。ここと「から揚げ連携」ができれば、グッと活動の幅も広がりそうだ。
斑鳩町にも生駒市にも平群町にも、あまり「食」とか「グルメ」のイメージはない。まずは「竜田揚げ連携」で、当地にゆかりの竜田揚げを大いに広めていただきたいものだ。
> 明日にでもお願いしてみようと思います。
はい、ぜひチャレンジしてください!ちなみに、写真は「若竹」の奥さんです。ボリュームたっぷりとか。
明日にでもお願いしてみようと思います。
ありがとうございました!
> どこのお店がどんなメニューを出しているかをまとめたサイトがまだ無かったり、
> パンフレットのダウンロードができるサイトも無く、何も調べられずに終わりました。
はい、私も調べましたが、それはないようで、私も歯がゆい思いをしました。しかし、ずいぶんアナログな話ですが、斑鳩町商工会(0745-74-2500)に電話すれば、パンフレットをFAXで送ってくれると思います。平日に、いちど電話してみてください。
斑鳩へ行く予定があり、早速、竜田揚げをいただこうと調べて見たのですが、どこのお店がどんなメニューを出しているかをまとめたサイトがまだ無かったり、パンフレットのダウンロードができるサイトも無く、何も調べられずに終わりました。
現地か三条通り等の案内所に出向いて、パンフをゲットするしか無いのでしょうね。プロジェクトの皆様にはこれからの展開を期待したく、頑張っていただきたいなと思いました。