tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

加藤清隆氏の講演会「今後の政治経済の行方」、1月16日(土)開催!(2016 Topic)

2015年12月26日 | お知らせ
「物流セミナー」は、公益社団法人「奈良県トラック協会」が主催する講演会である。参加は無料だが、申し込みが必要である。その第31回セミナーが以下のとおり開催されるので、概要を書いておく。

講 演 「今後の政治経済の行方」
講 師 政治評論家 加藤 清隆(かとう・きよたか)氏

日 時 平成28年1月16日(土) 13:50~15:30(受付 13:15~)
会 場 かしはら万葉ホール(橿原市小房町11番5号)5階レセプションホール
定 員 400名(定員になり次第 締め切ります)
申し込み方法 参加希望の方は①参加者名②ふりがな③郵便番号・住所④連絡先(電話番号)を明記の上、ハガキ・FAX・Eメールでお申し込みください。
ハガキ 〒630-8686 奈良市法華寺町2番地4 奈良新聞社企画部「第31回物流セミナー」係
FAX 0742-32-2771
E-mail planning@nara-np.co.jp
問合せ 0742-32-2112
主 催 公益社団法人奈良県トラック協会 


加藤氏は、テレビ「そこまで言って委員会NP」にレギュラー出演され、舌鋒鋭く時事問題を論じておられる。ぜひ、お申し込みください!
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西山厚氏の「明日への言葉」(仏に学ぶ 悲しみの力)

2015年12月25日 | 奈良にこだわる
先日(12/21)は金峯山寺の元総長(「金峯山修験本宗」宗務総長)田中利典(りてん)師の「明日への言葉」を紹介した。今日は西山厚氏(帝塚山大学教授)の珠玉の言葉を紹介する。
※トップ写真は西山氏。11/21に開催されたシンポジウムで撮影

西山氏は本年(2015年)8月23日(日)、NHK Eテレ「こころの時代」(60分)に出演された。その内容が40分に編集され「ラジオ深夜便・明日への言葉」として8月29日(土)、NHKラジオで放送され、その全貌がブログ「明日への言葉」に掲載された。少し体裁を整えた上で、以下に全文を紹介する。

西山厚(帝塚山大学教授)仏に学ぶ 悲しみの力
(62歳)昭和28年徳島県生まれ、京都大学に進む。去年の春まで30年余り、奈良国立博物館で仏教の文化財を中心に、調査、研究、展示の企画に取り組んできました。奈良に足場を据え仏教の研究を続ける西山さんに伺いました。


大仏は奈良時代に聖武天皇が作ったが、どうして大仏を造ったのかという根本のところが一番大事な部分だと思う。聖武天皇以外の人間には、極論すれば判らないはず。

聖武天皇はとても苦しんでいる人だったから、(私は)とても魅力を覚えるようになった。干ばつ、飢饉、大きな地震、天然痘大流行、内乱がおき戦いがあり、自分の子供も亡くなる。聖武天皇は、すべての生あるものは幸せになってほしいと、本当に思っていた人ですが現実はすべて逆、逆、逆で、聖武天皇は自分の政治が悪いので、天が罰を与えるのだと思った。

聖武天皇は苦しむわけですが、どんなふうに苦しんでいたのかを想像してみる必要がある。わずかでも聖武天皇の苦しみを想像する事ができた人だけが、聖武天皇、大仏のことなどを理解できるようになるのではないかと思っている。

聖武天皇は大仏を造ることにするが、「大きな力で造るな、たくさんの富で造るな」と不思議なことを言う。さらにこう言います。「一本の草を持ってきて、私も大仏造立を手伝いたいと言う人がいたら、その人に手伝ってもらいなさい、土を持ってきて、私も大仏造立を協力したいと言う人がいたら、その人に協力てもらいなさい」。造っている最中に日に3回、礼拝せよと言う、また関わった人は皆、心の中に自分の大仏を造れとおしゃっている。

大きな力、たくさんの富ではなく、一本の草を持ってきた人達と大仏を造りたかったことは事実であり、そういうやり方で大仏はできた。関わった人は260万人という記録が残っているが、当時の人口はおよそ500万人と推定されるので人口の半分、多くの人たちが小さな力を集めて大仏はできた。

大仏ができても(世の中は)ちっとも変らなかったが、大仏を造ろうとした理由は全ての動物、植物がともに栄えるような世界を作りたい、だから私は大仏を造ることにしたと言っている。

天平勝宝4年(752年)。1260年余り前に大仏はできるが、大仏は2度、いくさに巻き込まれ、焼かれている。平安時代末、東大寺は源氏の側についていたので平家に焼かれてしまう。東大寺に隠れていた1,000人が焼かれ、大仏も溶けてしまう。重源が、また大仏を造りたいと思って動いた。日本全国で寄付を集め「尺布、寸鉄といえども」という言葉が残っている。

表現は違うが聖武天皇と同じやり方で大仏ができるが、また戦国時代に焼かれる。重源が再建した大仏殿は戦国時代の永禄10年(1567年)、三好三人衆(三好長逸・三好政康・岩成友通)との戦闘で、松永久秀によって再び焼き払われてしまった。

公慶という坊さんが出てきて復興することになり、全国寄付集めをする。「一針、一草の喜捨でいい」と言って同様に寄付集めをする。

聖武天皇の願いが1300年近くもたって、表現は違うが受け継がれている。その根底にあるものとは、仏教が悲しみの中から誕生したということではないかと思う。約2500年前インドで、若い女性が子供を生んだが、ひどい難産で赤ちゃんは元気だったが、母親は7日後に亡くなった。

赤ちゃんはお釈迦様で、母親を知らなかった。自分を生んだから母親は死んだと考えて、抜け出ることができない袋小路に入り込んで行く可能性があったが、お釈迦様は袋小路から出てきた。結局、人は皆死ぬ、1人の例外もなく死ぬ、では人生とは何なんだろう、生きていく意味とは何なんだろう。楽しいことがあってもやがて老いて病んで死んでゆくので、楽しいことなど意味がないのではないか、と考え始める。老いて病んで死んでゆく人生に深い喜びがある、幸せに死んでゆくという道はきっとあるはずだと思って出家して、悟りを開き仏教が誕生する。

(お釈迦様の)お母さんが死んだことで、仏教が誕生した。仏教は初めから悲しみ、苦しみとともにある。仏教はとても優しい。悲しみ・苦しみの中から生まれてきたので。仏教は耐えがたい悲しみ・耐えがたい苦しみの中で、もう自分1人ではとても生きられないと思う時、仏教は初めて意味を持つ。死にかけている人はそのまま死んで行くが、それにもかかわらずそこに安らぎの道がある、仏教はその道を示しているものであると私は思っている。

大仏も聖武天皇の苦しみの中から生まれたものであり、そういうものは歴史の中で無数にある。それが千年、2千年経っても、同じような悲しみ、苦しみを感じている人にフィットするんじゃないんですかね。苦しみ・悲しみを通して歴史を見るのが私の基本になっていることは確かです。父は歴史学者、母は毎晩寝る前に般若心経と観音経を唱えるような信仰心の篤い人でした。

(私が)3歳の時、母が大病で入院し、大手術をすることになる。戻ってきて「10年再発しなければ助かる」と言われていた。母は小さな観音像をもって嫁いできた人だった。父も病気がちだった。何を残せるかを両親は考えて、私に仏教童話全集を買ってくれて、私は仏教に出会った。

人は病気であることが当たり前だと思っていた。病気でないと言うのはよほど恵まれていることだと思うようになった。病気が治らなくても幸せにはなれるし、年老いて歩けなくなっても、そこで新しい幸せはあるはず。

大学の時に、明恵上人(華厳宗中興の祖)を知った。全部正確に知りたいと思うようになって大学院に進んだ。明恵上人のピュアでひたむきなところが好きで、もっともっと知りたいと思うようになった。インドの仏蹟を回ったり、修士論文も明恵上人だったが、そんなことしているうちに奈良国立博物館に入ることになった。明恵上人も8歳の時に両親を亡くしているが、それがなかったら坊さんにはならなかったかも知れない。

叡尊。奈良の西大寺を復興したお坊さんで8歳の時に母親を亡くしている。「3人の小児を懐の内におきて、逝去しおわぬ」と書いてあって、抱きしめながら死んだと言うこと(7歳の叡尊と5歳と3歳)。それが叡尊の人生を決定付け、社会福祉的なことをやり続けて行く。85歳の時に簡潔に書いているが、文章以上に心に沁みるものはない(涙ぐみながら話す)。悲しみは悲しみだけで終わらない、悲しみが行動の原動力、力になる。悲しみや苦しみはその人を奮い立たせ、進ませる、やり遂げる力になる。

小さい時に母親を亡くして偉いお坊さんになった人は結構います。悲しみ、苦しみはマイナスではない、そこから生まれてくるものがある。日本の仏教が今めざしているものは、悟りではないと思う、異論・反論があるかと思うが、求めているものは「安らぎ」だと私は思う。「心満たされて安らかに生き、心満たされて安らかに死ぬ」。これがめざすところであり、仏教によって可能になると私は思っている。老いて病んで死ぬことに変わりはないが、そのなかで大きな安らぎを感じつつ死んでゆく道はあると思っている。

金子みすゞさんが大好きで、素晴らしい詩がいっぱいある。金子みすゞの「さびしいとき」という詩。「私がさびしいときに、よその人は知らないの。私がさびしいときに、お友だちは笑ふの。私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。私がさびしいときに、
佛さまはさびしいの。」これは日本仏教の一つの到達点だと思う。

「私がさびしいときに、佛さまはさびしいの。」そのことが安らぎになるんです。これが救いなんです。共にある。いつでもそばにいる。いつもそばにいる。それって大きな安らぎになる。仏教は悲しみと苦しみの中から生まれた。悲しみや苦しみの中にいる人に仏教は優しい。いつもそばにいる、それに支えられて苦しみ・悲しみが消えなくても、人は心安らかに生きてゆく事が出来る。苦しみ・悲しみの中から何か新しい大切なものが生まれてくるかも知れない。


「私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。私がさびしいときに、佛さまはさびしいの」。この一節は、講演の場で西山氏からお聞きし、今も覚えている。「仏教は本来、布教するものではないのです」ともおっしゃっていた。「仏教がめざすべきは『安らぎ』」。私も死に直面したときは、安らぎを感じつつフェイドアウトしたいものである。

西山先生、良いお話を有難うございました!
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林業・木材関連産業座談会(第2回) in イムラ(奈良新聞12/17付)

2015年12月24日 | 林業・割り箸
11/30(月)、「第2回 林業・木材関連産業座談会」が株式会社イムラ「平城山(ならやま)パルク」(奈良市三条大路)で開かれ、奈良新聞(12/17付)に掲載された。昨年の第1回に続く企画である。見出しとリード文は、

南都銀行 第2回林業・木材関連産業座談会
林業再生で活力創造

昨年創立80周年を迎え、90周年までの今後10年間の経営ビジョンを「活力創造銀行」として地元の活力創造をめざす南都銀行(本店奈良市)。昨年4月に「公務・地域活力創造部」が発足、また今年6月には新頭取に橋本隆史氏が就任し、新体制で一層力強く、経営理念の一つである「地域の発展に尽くす」歩みを進めている。とりわけ、銘木「吉野杉」また、吉野林業に代表される県の主要産業、林業・木材関連産業の振興への思いは強く、各方面で支援を続けている。今回は、吉野材をふんだんに使った株式会社イムラの平城山(ならやま)パルク展示場(奈良市三条大路)に、林業関係者、有識者に集まっていただき、橋本頭取をホスト役に「林業再生」への熱い思いを語ってもらった。(コーディネーターは、南都銀行公務・地域活力創造部の鉄田憲男氏)


全文は南都銀行のHP(PDF)でお読みいただくとして、私の印象に残った部分をピックアップして紹介する。



岩井洋氏(帝塚山大学学長)
「実学の帝塚山」として、地域の企業・団体との産学官金連携に力を入れています。十津川高校と連携協定を結んでおり、吉野杉の活用も模索しています。
(全国の事例として)高知県のNPO法人「土佐の森・救援隊」による、自伐型林業とバイオマスの利用を合わせた方法などは参考になります。

井村義嗣氏(株式会社イムラ社長)
1986年に木造住宅事業を開始し、特に「吉野杉」にこだわった住宅販売に力を入れてきました。「産地直送で木材の流通革命を起こそう」という川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合)と連携して、吉野杉をふんだんに使用した住宅を供給。その数は15年間で700棟。
あえて申し上げれば、木材産業は「あぐらをかいていた」のです。木を使うことへのPRが足りない。
国交省が2年前にアンケートしたところ、約80%の人が「家を木造で建てたい」と答えました。それも「できるなら地元の木で建てたい」と。国産材は高いと思われていますが、実は、リーズナブルな価格でご提供できます。
「吉野かわかみ社中」が生産から加工、流通、販売に至る一貫体制の安定供給支援を開始し、その材をイムラが上質な住まいづくりに使う。こうした官民一体の取り組みが評価され、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。

室垣内清明氏(奈良県農林部 奈良の木ブランド課主幹)
昨年一年かけて県の木材産業の現状を見直し、6月の県議会で林業振興プランの承認を得ました。毎年100万立方メートルの森林成長量があるのに15万立方メートルしか使われていません。吉野材は基本的にはヘリコプター出材で、マグロで言えば「トロの部分」だけを使っている。並材の注文があっても対応できないのです。建物用材として、材をまるごと使い切る施策が必要で、新しいプランにはそれを盛り込んでいます。
現在核となる県産材のホームページがないので、ポータルサイトの立ち上げを検討しています。



森口尚氏(吉野かわかみ社中 事務局長)
高度成長期は「木を出したら売れる」状態でした。そのあと木材不況がきて、阪神・淡路大震災で木造家屋が多く倒れたということで木材離れが起きた。実際は、木材だから強度が弱いのではなく、基礎部分の不具合や強度を保つための「筋交(すじか)い」がないなど、戦後の木材住宅の建設ラッシュで、工法に問題のある建物が多かったのです。その一方、マンションなど、非木造住宅が増えてきた。
ストーリー性を伝え、木はどんな使い方ができるのかをもっと提案していく「林業維新」をしたい。幕末の坂本竜馬がつくった「亀山社中」にあやかって「吉野かわかみ社中」と名付けています。

鳥居由佳氏(川上村地域おこし協力隊)
昨年は、自分で買った杉の丸太に抱きついた写真をフェイスブックに投稿したり(2万件のシェア)、テレビのバラエティ番組に出たり、吉野林業のPR活動をさせてもらっています。
林業イコール「ネガティブ」にしか聞こえないことが現状で、それは「山側」の思いこみです。それが消費者に伝わってしまっている。「しんどい」と聞けば「ああしんどいのね」と言われるだけ。人は、前向きに頑張っている人を応援したいのです。
林業、木材産業全体の県警ができていなくて「自分の村のことだけ」では、林業振興は望めません。
もっとたくさん、ポジティブな情報を発信できればと思っています。



橋本隆史氏(南都銀行頭取)
林業家・山守ほか数ある県下の木材協同組合と同じ歩調で「奈良ブランド確立」という目標に向け方向性を一つにして、「小異を捨てて大同につく」、オール奈良県的な動きができると、銀行としても協力しやすい。明治時代に土倉庄三郎氏(「吉野林業の父」と言われる川上村出身の偉人)は、林業家を説き伏せて、五社峠(川上村・吉野町)に道をつけたり、東熊野街道を整備などをされた。大きな目標に向かい、協力して動き出すことができれば良い。
きょうのお話の中でも、林業の今後に向けたヒントがたくさん出ていると思います。今後も皆様方と意見交換しながら、地元金融機関として林業振興へのお手伝いを一生懸命やっていきたいと思います。


それぞれの立場からホンネが飛び出し、有意義な座談会だった。ブログやFacebookなどで拡散されているので、良いPRになっている。ゲストの中では、鳥居由佳さんの発言がユニークだった。内に閉じこもって「しんどい」と言っていても、現状は何も変わらない。業界や地域の内外での「連携」ができれば、良い知恵も出てくるし、何より姿勢が「ポジティブ」になってくる。そのためには情報の発信と共有が必要だ。

この座談会を企画・運営し、1本の記事としてまとめるのは大変だったが、何とか「ブレークスルー」する方向性が見えてきた。来年(2016年)は、土倉庄三郎氏の百回忌。あらゆる機会をとらえて、吉野林業に光を当てたいものである。

ご参加・ご協力いただいた皆さん、有難うございました!

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晴(ハレ)は、和洋中折衷の新・精進料理! by ホテル日航奈良・和処よしの

2015年12月23日 | グルメガイド
ホテル日航奈良(奈良市三条本町 8-1 JR奈良駅西口直結)3階の「和処よしの」が提供する「晴(ハレ)」をご存じだろうか。和洋中折衷の「新・精進料理」である。「春日大社監修」とあり、実際にご指導された岡本彰夫氏(元権宮司)からは「思っていたより、はるかに良い出来でした」というコメントもいただいた。ネーミングの「晴」は、柳田国男のいう「晴(ハレ)と褻(ケ)」の晴(晴着の晴=非日常)だ。同ホテルのニュースリリース(3/16付)によると、
※トップ写真は、同ホテルのニュースリリースから拝借

春日大社監修オリジナルメニュー発売開始
『晴 (ハレ)』 和洋中折衷 新・精進料理

ホテル日航奈良 (奈良県奈良市三条本町 8-1 総支配人 津秦 幸生)では、2015 年 3 月 20 日 (金) より、 奈良の美味しい精進料理をテーマに開発した、 和洋中折衷 新 ・ 精進料理 『晴 (ハレ)』 (会席、 及び、 御膳) を販売いたします。


お通し(季節野菜のスムージー。甘味料不使用)と前菜(そうめんの七宝巻、
こんにゃくの刺身、季節の口取)。以下の写真は、すべて12/10に撮影

奈良は社寺の多い都です。 古くから神社での神事や寺院での法要に際し、 一定の期間心身を浄化させるために精進潔斎を行うのがならわしとなっています。 本年から来年にかけて、 春日大社では 20 年に一度の式年造替があります。 春日大社では年間2200 回を超えるお祭りがありますが、 式年造替は至高最上の祭典とされています。


蓋物(大根餅そぼろあんかけ)

ホテル日航奈良では、 この記念の年に際し、 お参りされる方にふさわしい料理を提供できるよう、 春日大社の監修のもと、 新たな和洋中折衷の精進料理を謹製いたしました。このメニューは、 日本料理、 フランス料理、 中国料理の各料理長が趣向を凝らし、 和処よしの 料理長 田中準二が統括いたしました。


フレンチの合肴(あいざかな 野菜と豆腐のコロッケ)



野菜や大豆などを中心に構成されヘルシーな上、 目に美しく、 食感や味わいもバラエティに富んだ満足感のある内容です。メニューには奈良の食材をできるだけ使用し、 肉や魚介など精進料理に用いない食材は使用しておりません。和洋中、 それぞれの料理を提供している “ホテル日航奈良ならでは” の精進料理をお楽しみ下さい。


台物(だいのもの 大地の恵みハリハリ風鍋)


食べてみてもお肉としか思えなかったが、これは大豆ミート

※メニュー名の由来 : 『晴 (ハレ) と褻 (ケ)』 の考えより。
春日大社監修 新 ・ 精進料理 『晴 (ハレ)』
※要予約 (当日予約も可)
料金:【会席】お1人様5,000 円(昼・夜提供)/【御膳(弁当)】お1人様3,500 円(昼のみ提供)いずれも税・サ込
販売店舗 : 3F 和処 よしの
ご予約 ・ お問い合せ先電話番号 : 0742-35-5819 (よしの直通)


中華の強肴(しいざかな=酒肴。湯葉の北京ダック風)

メニュー内容
【会席】料金:お1人様5,000円(税・サ込)

お通し : 野菜のスムージー
 葉物野菜とフルーツのスムージーです。
前菜 :素麺七宝巻、 蒟蒻刺身、 季節の口取
 素麺七宝巻は、 奈良の名産品である素麺を使用し、 七つの具材を宝に
 見立て湯葉で巻いたお料理です。
 ※七種の具 : かいわれ大根 ・ 人参 ・ 大根 ・ 胡瓜 ・ もろみ ・ 三つ葉 ・ 湯葉。
蓋物:大根餅 そぼろ庵掛け
 大根餅にそぼろにみたてた大豆ミート (大豆の油分を取り出し圧縮し固めて
 肉に見立てたもの) の庵をかけ、 味のアクセントにごま油を効かせたオススメの一品。



揚げた湯葉を北京ダックに見立てている

合肴 : 野菜と豆冨のコロッケ マナ ・ トマト ・ バルサミコのソース 【フランス料理】
 北海道産大豆 「とよまさり」 を使った自家製豆冨に野菜を混ぜてコロッケ
 に仕上げました。 やわらかい豆冨と歯ごたえのある牛蒡のコンビネーションが絶妙。
 3色のソースで3通りの味わいをお愉しみいただけます。
台物:大地の恵み ハリハリ風鍋
 大豆ミートを磯辺天婦羅にしたものを肉に見立て、 ハリハリ鍋のように、
 水菜の食感とゆずの香りを愉しんで頂く一品。
強肴:湯葉の北京ダック風 【中国料理】
 揚げた湯葉を北京ダックに見立て、 野菜や甜麺醤と共に餅皮に包みました。



中華の揚物(精進春巻と野菜の天ぷら)

揚物:精進春巻と野菜天婦羅 【春巻 : 中国料理】
 野菜の春巻と季節の野菜の天ぷらを大和茶塩で。
大和芋とろろ:大和野菜である大和芋をすりおろし、 味噌でコクをだした一品。
十六穀御飯:もち粟 ・ たか黍 ・ 発芽玄米 ・ 小豆 ・ 黒米 ・ 白胡麻 ・ 黒豆 ・ 黒胡麻 ・赤米 ・
 大麦 ・ ひえ ・ はと麦 ・ 紫蘇実 ・ キヌア ・ もち黍 ・ アマランサス
野菜汁:昆布出汁のすまし
香の物
水物:季節の果物


十六穀米のご飯

【御膳 (弁当)】 料金 : お1人様 3,500 円 (税 ・ サ込)
お通し:野菜のスムージー
精進弁当:素麺七宝巻 季節の口取、大根餅 そぼろ庵掛け、
 野菜と豆冨のコロッケ マナ・トマト・バルサミコのソース、精進春巻と野菜天婦羅、十六穀御飯
外附:野菜汁/香の物/季節の果物



デザート(果物)

食べているうちに「これって本当に精進?」と何度も首を傾(かし)げるほど、ちゃんと美味しい料理に仕上がっている。それは田中準二料理長の腕前と、おそらくは試行錯誤の産物なのだろう。以前、春日大社のご関係者から「精進潔斎の期間中は、肉や魚、お酒を断つのはもちろん、椎茸も食べられない」と聞いたことがある。干椎茸からは良いダシ(グアニル酸)が取れるのだが、これも使えないとは大変だ。

しかし、ホントに美味しい。「新・精進料理」とは良いネーミングだし「ソフトハラール」とか「ベジタリアン料理」とか「奈良のヘルシー料理」とうたっても良いだろう。奈良の食材をふんだんに使った美味しい精進料理は、お正月の料理としてもピッタリくるし、社寺の都・奈良らしい料理として、遠来のお客をもてなす際にも重宝する。ランチには手軽なお弁当(3,500円)もいい(ハリハリ鍋がない程度で、ほぼ同じ料理)。

皆さん、ぜひホテル日航奈良の「和処よしの」をお訪ねください!事前のお電話も、お忘れなく(0742-35-5819)。
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1月11日(月・祝)は、奈良県文化会館へ!(2016 Topic)

2015年12月22日 | お知らせ
年明け(2016年)の1月11日(月・祝)は、ぜひ奈良県文化会館国際ホール(近鉄奈良駅1番出口から徒歩5分)へ!この日は「第1回 Nara観光コンシェルジュ アワード 記念講演会」(主催 奈良商工会議所)が開催されるのだ。スケジュールは

12:50~13:00 主催者挨拶
13:05~14:05 第1部「Nara観光コンシェルジュ」(日本語ガイドの部)最終選考
14:20~15:50 第2部 平田進也さんの講演会「奈良の『光』の観(み)せ方」
16:00~16:30 第3部「Nara観光コンシェルジュ」認定式


第1部の「Nara観光コンシェルジュ」(日本語ガイドの部)最終(第3次)選考は、2次選考を通過した5人が、舞台上で観光ガイドのロールプレイングを行う(うち3人が認定される)。いずれ劣らぬベテラン揃いなので、県内の観光ガイドのレベルの高さを知ることができる。5人のうち、すでに雑賀耕三郎さんは、自身のブログで公表されている。

第2部は、「ナニワのカリスマ添乗員」として知られる平田進也さんの講演会である。平田さんは大淀町のご出身で大和高田市ご在住。そんな平田さんが奈良の光(素晴らしいところ)をどのようにアピールするか、その極意を伝授してくださる。日本各地で講演されていて、講演会はいつも超満員だが、今回はまだ残席がある。なお当日、会場内では県産品の販売があるので、これも楽しみだ。

参加は無料で、申し込みも不要。たくさんのご参加をお待ちしています!


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