奈良国立博物館では恒例の「おん祭(まつり)と春日信仰の美術」(特別陳列)が始まる。期間は2015年12月8日(火)~2016年1月17日(日)まで。同館のHPによると、
※トップ画像は、春日若宮御祭礼絵巻下巻(春日大社)。同館のHPから拝借
平安時代以来、脈々と続く春日若宮の祭礼「おん祭」の時期にあわせ、おん祭及び春日信仰に関連する絵画・文書・工芸品などを展示します。
【特集】御旅所
春日若宮おん祭は、一年に一度、常の住まいを離れて御旅所(おたびしょ)の御假殿(おかりでん)に遷座(せんざ)される若宮神の前に、さまざまな芸能などを奉納するお祭りです。長承4年(1135)の若宮社御創建を承け、翌保延2年(1136)9月17日に始まったとされ、その後祭日は変わりましたが、今年で880回目を数えます。
本展覧会は、伝統ある春日若宮おん祭を取り上げ、絵画や文献史料等を通じ、おん祭の歴史と祭礼を紹介し、あわせて春日信仰に関する美術を展示する恒例の企画で、今年で10回目を迎えます。本年は、祭礼の間、若宮神が遷座する御旅所の御假殿にスポットを当てるとともに、平安時代の若宮社創建にまつわる上皇や貴族の動向を紹介いたします。
開館日、開館時間などの詳細は、こちらをご覧いただきたい。奈良の2大行事といえば、東大寺二月堂修二会(お水取り 2/20~3/14)と春日若宮おん祭(12/15~18)。これらの行事を目前に控え、奈良国立博物館では今年も特別陳列として「おん祭と春日信仰の美術」と「お水取り」(2016年2月6日(土)~3月14日(月))が行われる。展示は毎年工夫を凝らしているので、見逃せない。皆さん、ぜひ奈良国立博物館に足をお運びください!