フジテレビで放映されたのを観た。
「それでもボクはやってない」は観たくない映画だった。
痴漢の冤罪事件を取り扱っていることを知っていたので、どうしたって今までの周防作品のように『うふふ』と笑えないだろうと思ったからだ。
案の定とっても不愉快な作品だった。
ものの見事にリアルそのもの。
警察の事件対応の実態、検察や判事の考え方や態度などが正確そのもの。
絵に描いたようなリアリズムだった。
行政と司法の一体となった権力構造とそのひどさが実に見事にあらわされていた。
実はわたしは縁あって・・・と言うより不幸にも、不運にもこれらの実態をかなり実感として知っているので、観たくなかったのだ。
そして深夜、高知で起きた白バイ警官の殉職事件が全くの冤罪であり、証拠が捏造されて被害者たる人が加害者にされて最高裁の判断を待っている状態だというドキュメントをみた。
それに続いて今朝になって見たのが、長崎県警が組織的に行なっていた銃摘発のやらせ事件だ。
一人の人間に罪をなすりつけて幹部は知らん顔という構図。
北海道警察の元幹部が告発した裏金問題では少しだけ、その構図が明らかになったようだが、自殺者二人を出しているとのこと。
こういうのを見始めて、考えさせられる状態になると、連鎖的に現れてくるのだ。
現実の恐ろしさが。
映画には痛快さを求めたい。『うふふ』の温暖化効果が欲しい。
でも、周防監督は現実をクソリアリズムで描いてしまった。
本当に残念だ。ご苦労様。ありがとう。
「それでもボクはやってない」は観たくない映画だった。
痴漢の冤罪事件を取り扱っていることを知っていたので、どうしたって今までの周防作品のように『うふふ』と笑えないだろうと思ったからだ。
案の定とっても不愉快な作品だった。
ものの見事にリアルそのもの。
警察の事件対応の実態、検察や判事の考え方や態度などが正確そのもの。
絵に描いたようなリアリズムだった。
行政と司法の一体となった権力構造とそのひどさが実に見事にあらわされていた。
実はわたしは縁あって・・・と言うより不幸にも、不運にもこれらの実態をかなり実感として知っているので、観たくなかったのだ。
そして深夜、高知で起きた白バイ警官の殉職事件が全くの冤罪であり、証拠が捏造されて被害者たる人が加害者にされて最高裁の判断を待っている状態だというドキュメントをみた。
それに続いて今朝になって見たのが、長崎県警が組織的に行なっていた銃摘発のやらせ事件だ。
一人の人間に罪をなすりつけて幹部は知らん顔という構図。
北海道警察の元幹部が告発した裏金問題では少しだけ、その構図が明らかになったようだが、自殺者二人を出しているとのこと。
こういうのを見始めて、考えさせられる状態になると、連鎖的に現れてくるのだ。
現実の恐ろしさが。
映画には痛快さを求めたい。『うふふ』の温暖化効果が欲しい。
でも、周防監督は現実をクソリアリズムで描いてしまった。
本当に残念だ。ご苦労様。ありがとう。