鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

フリーガンにあこがれる

2008年03月26日 11時18分05秒 | 随筆或いはエッセイ
フリーガン?フーリガンではないのか?と見るともなしにつけていたテレビから聞えてきた音声にひっかかった。BSの取材番組ニューヨーク街物語を少しだけ観てなるほどと思って、あこがれた。

フリーガンとは大量消費社会に疑問を持ち、食費にお金をかけずに、捨てられている食材を拾い集めて食べる人達のことを言うそうだ。番組では食材だけではなく、衣類も他のものも、使えるものなら何でも利用しているようだった。

生活に困窮して必然的にそのような生活をしているのではなく、主義としてそれを実践し、他人にもアピールしているようだ。卑屈さはないし、明るいし、何だかとても楽しそうだ。

でも、大都会の富裕層のおこぼれを頂戴しているのだろうし、壊れてしまった器機や道具を修理するより捨てて新しいモノを買う方がコストと効率面から良しとする経済活動のゴミに付加価値をつけて別の経済活動をしているに過ぎないのかも。でも、売っている場面はなかったから、フリーマーケットで売るような事はしないのかも知れない。

教師をしているという人も紹介されていて、拾い集めた(捨てられているゴミ袋から収集)食材で料理を作って食事会をするというシーンがあった。拾ったものしか食べないという訳でもないのだろう。週1とかのペースかな?でも仕事を捨てて徹底している人もいるようだ。

独りでそれをやったらホームレスとあまり変わらないが、団体となり主義を持ち他人から非難されたり攻撃をうけたりすることもないようなので良いことずくめのような感じだ。ニューヨークに行き、アメリカンドリームを得ようとやるだけやってみて、駄目だなと見切りをつけたら、こういう団体に入れてもらうのもアリだな・・・などと思ってしまった。若い時なら・・だが。

ごく普通の生活をしているようでも、家族があり、職場もあり、ローンもあり、老後をどのようにしようという希望的計画や目途などもあり・・・となったら、見得もあれば体裁もあるから、なかなかそうはふんぎれないだろうなぁとも思った。

フリー!自由を求めていたのに・・。生まれ育った家族からフリーになったのに、何で新しく家族を作ってしまったのだろう。何で仕事にもこだわってしがみついてしまったのだろう。何でローンまで背負って家を買ってしまったのだろう。すべてを引っ張って先頭になってるような気になったり、落ちこんだ時にはそれら総てが自分を前に前にと無理矢理押し出してるようにも思えるのに。

結局、一般的な安定とは緊縛のことなんだなと思えてくる。昔の武士の鎧兜は、氏素性家名誇りだったんだな・・などと今更ながら想ったり。そうだ!フリーではない安定の中に身をおいて安穏としている自分は緊縛主義か?いやいや、緊縛趣味なんだろう。
結論が出た。わたし、マゾです!きっとそう!間違いないと思う。


コメント
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