鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

大相撲に八百長はないと思っている人なんて居るのだろうか?

2008年11月02日 17時38分24秒 | 勝手に応援
解雇された若の鵬が裁判を起こしたり、八百長発言をしたりしている。それとは別に大相撲協会側が週刊誌を訴えた裁判では、北の湖と朝青龍がいつもの強面で八百長を全面否定したらしい。あまりタイムリーではないけれど思うところを書いてみたい。

タイトルで書いた通り、八百長は無い筈がないと思っている。子供の頃、国鳥はキジで国蝶はオオムラサキで、では国技は何だろうと思ったことがある。日本の国技は柔道か剣道かその両方で、相撲だとは思わなかった。

今の国技館を建てる時に名前を国技館にしたことによって、なんとなく相撲が国技のように言われだしたらしいし、大相撲というのはNHKが独占的に放映することと、皇室を観戦に招待するのが恒例になったため権威が創られ保たれてきたのだ。

大相撲は西欧のスポーツとは成り立ちが違う。タニマチという贔屓筋の存在があっての『ごっつぁん』芸能の興行である。喜ばせてナンボのショービジネスではないか。プロレスほどではないにしても八百長はあるに決まっている。

カド番の大関はたいてい勝ち越してカド番を脱出するし、千秋楽に勝ち越す力士は負け越す力士より必ず圧倒的に多い。裁判の証言記事を読むと、決して星の売り買いをしないヒトがいたり、八百長をすると破門という部屋もあるようだ。若の鵬はカド番の琴欧州に持ちかけられて星を売ったと証言している。大関から陥落してもまだ永く力士をやっている出島は決して星の売り買いをしないのだそうだ。

賭博に絡む八百長ならば、プロ野球でかなり問題になったことがあるように大問題だろうが、力士同士の中(仲)で行われているのであれば犯罪でも何でもない。それが露骨に見えてきたら人気も権威も落ちるので無気力相撲などと口当たりのいい言葉で自重を促しているのだ。実のところは『わからないようにやれ!商売上ったりになるのだぞ!!』なのだろう。

北の湖も朝青龍もあのような態度が一番良いと考えているのだろう。大相撲の為に、自分の今まで築いてきたモノを守る為に・・・。気持ちが顔に出やすい二人のヒール(悪役)が、マスコミ記者の挑発質問に、恫喝もどきの受け答えをするのが中々面白い。テレビ局各社もしてやったりなのだ。

露鵬、白露山兄弟の起こした地位保全を求める提訴は当たり前のようにも思われる。大麻を確かに吸ったと立件はされていない筈なのに見せしめの解雇。彼らは稼ぐためにやってきたのだから、この裁判でもきっと結局は和解が成立して大金をものにすることになるような気がする。

予言めいたことをもっと書いてみよう。十分稼いだ朝青龍は怪我の治療でなかなかモンゴルから来ないそうだから、もう嫌気が差しているのだろう。横綱審議委員会のあの女史が前に言っていたように、彼はもう終わってる過去のヒトになった。

それとも、白鵬に我が世の春といった態度をされるのが悔しくて再起するだろうか?楽しみではある。というような事を書きたくなるという事は、やはり大相撲は大変商売上手なのだ。鍛えて並外れた体型に作り上げた裸の男がぶつかり合う見世物は観ていて愉しいのだからして・・・。

追加の一言。私は琴欧州が好きでファンなのである。八百長をしたという若の鵬の発言に対して、ウソだと否定しているようだ。でも私はファンであることに何ら変わりはない。あの愁いのある表情は星を買ったりすることで、いや増す愁い顔なんだろうと想像する。これからは大相撲を観る楽しみ方に深みが増した。

コメント (10)
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