一匹でストライキを起こしているような、なげやりになっているような、恍惚状態のような異変を示していた巨大カワニナが助からなかった。他のカワニナに異常はないし、同居のヒメダカにもヤマトヌマエビにも変化はないので飼育環境にさしたる不具合はなかったと思われる。
転がっている状態のまま何日もツノを出したり引っ込めたり、蓋を閉めることもなく殻から出ている部分をゆっくり動かし、吸盤足を上にしていたが、終に動かなくなった。大きなカワニナだったから、アポトーシスに従った寿命だと思いたい。
水槽の底から引き上げ、足をピンセットで引っぱってみたらずるずると身が出てきた。巻き取るようにしたら、螺旋の先端まで千切れることなく取り出せた。死んでからあまり経っていないと思うのだが、嗅いだら猛烈な悪臭。貝の腐った臭いはどれも同じだ。
おぞましい程の臭いなのでデジカメで撮るのも撮りあえず、とりあえず庭の花壇に埋めた。何かの肥やしになってくれるだろう。貝殻は良く洗い、撮ることにした。ウチで育ち、死んだ最大級のサカマキガイの殼二つと、かなり前に水温上昇で死なせてしまった小さなカワニナの殼と共に撮影。
このカワニナは欠けてる先端があれば、50ミリ近くあるから最大級だろう。サカマキガイも15ミリの最大級。私の殼コレクション。サカマキの逆巻きがよく判る。