鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

鼻から内視鏡 (その2)

2010年04月03日 10時31分25秒 | 健康ネタ

前日の夜九時以降は、透明な飲み物以外摂らないようにとのことだった。トマトジュースや牛乳なんかを飲んではいけないのだろう。嘉門達夫の『鼻から牛乳』を思い出した(そうかそれが頭の端っこにあってのタイトルか・・・と自分を他人事みたいに評したり・・・)。

朝は絶食して8時30分に来るようにとの事と、タオルを一枚用意してくるようにと、その部分には赤丸をしてあった。それなのにタオルを持って行かなかった。絶食と夜9時と朝の8時半の時間だけで頭が一杯になっていた・・・というより注意書きパンフさえ読まないでいたのだ。非難もせずにタオルは貸してくれた。トホホの人はいくらでもいるのだろう。

さて先ずは一杯の半濁した飲み物を渡される。朝から口を濡らす程度の水しか摂ってなかったのでおいしい。説明パンフに書いてあるのだが、胃の中の粘膜を除去するためのもの。ちょっと甘いのは意図的味付けか、そのものの味か。横になってから数分おきに体位を変える。まんべんなく胃壁を洗うためだろう。

次にどちらの鼻の穴にするかを聞かれて、通りの良い右にした。鼻血止めのスプレーをする。何ともない。ゼリー状麻酔薬を注入する。少し顔を上向きにして麻酔の効きを待つ。テッシュを渡されて垂れてきたら拭く。のどに下がって気持ち悪いし苦い味もする。我慢して飲み込まないようにしていたが何回か飲み込む。後で少しだけ後悔するのだが、積極的に飲み込んだら良かったのだ、たぶん。

内視鏡の太さと同じやわらかいチューブでリハーサルをする。表面には痛み止めが塗ってあるそうだが、つかえ気味で少し痛い。OKということで横になり、借りたタオルを口元にあて、テッシュを片手に、ディスプレイを見やすいようにセットしてもらい挿入開始となった。医師は別のディスプレーを見るのだ。液晶薄型で画面も大きい。今までに2回したことがあるので、時代の推移を感じた。

入れ始めてすぐに、「あ~、さっきのチューブで傷つけてますね・・鼻血が出てますゎ」と言う。確かに出血している。『おーい、はなっからこれか~い』と突っ込むところだが、これは後から思い付いたギャグ。その時は少なからぬ不安に小さくもない胸を痛めて、なされるがままになっているしかなかったんである。
                 (つづく)

コメント (4)
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