餌が無駄になるのを防ぎたいというmottainai精神で考えてみた。何も食おうとしない当初のアイデアに戻った。あの時は餌をつぶして、ミネラルもひつようだろうからと、買い置きの天然水に溶かしたりして漬け込み強制食餌法をやった。食うようになったのだから溶かす必要もない。餌を口に入れるのでさえあご無しで苦労してるので、ウレタンを回りに巻いた。
水の深さも大事だ。水が少なくて鼻先が下向きや水平だと食いにくいようだ。頭が上向きになる水位がベストだ。つかまれても首もあんまり引っ込めないほど、もう世慣れてきたので、餌をばらまいたバケツに入れたら、10秒も立たずに食いはじめた。くるくる体の芯を中心に回りながら食餌する。
なかなかによい。安部公房の本のなかにでていた時計虫を思い出した。彼が創作した架空の虫だろうけれど、その虫は1時間か2時間おきに12分の1回転周り、そこで餌を食べて糞をする。その餌は自分が半日か1日前にした糞でバクテリアに分解され餌に変化したもの。そうして時計虫は永久機関のようにその場で回転しつづけるというものだった。記憶が定かではなく正確ではないかも知れないけれど、そんな虫。
カメリアもくるくる回転しながら水面の餌を食べ、水中にウンコをしたらいいのだが。今朝は食べながらバケツ内に少しウンコをした。ウンコをしなけれがバケツから出さないことにしようか。もうひとつ安部公房の作品を思い出した。自動給仕ロボットのような機械。これは強制的に食わないと罰がくわえられるという風刺の効いたブラック・ジョークそのものの作品だった。
しばらくはこの方法でいこうと思う。ペットを飼うのにいろんな効率を考えるのもいかがなものかという気もするが、楽しむところは楽しみ、介護介助は楽をできるよう工夫するにこしたことはない。下記URLの動画はカメリアのバケツ内食餌タイム。 (カメリアが来てから257日目)
http://www.youtube.com/watch?v=0IgEy6yhd2s