鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

国を売ってノーベル平和賞を受賞した男の羞恥心

2010年08月01日 19時10分36秒 | 個人的主張など
沖縄返還をめぐる密約はまちがいなくあったということが明らかになって久しい。あのとき第一に思ったことは故佐藤栄作氏がノーベル平和賞を受賞していることと結びつけて【どのツラ下げて・・・】という少々品のないフレーズだった。彼のエピソードもいくつか思い出した。退陣会見で新聞記者を追い出し、テレビカメラだけを残したときの仏頂面。故人となってから、なぜか未亡人がちょいちょいマスコミに出てくることがあって、佐藤氏は家では一人黙々とトランプをしていることが多かったなどと伝えられたことなど。

亡くなった当時に密約文書が発見発表されたらどうだったのだろう。家族は知っていたのだろうか。あまりの事の重大さに焼却することもできず、四半世紀以上も経ってから頃合をみて届けたということなのだろうか。佐藤氏は沖縄返還直後にそれを花道として退陣して翌翌年にノーベル平和賞受賞、その翌年に料亭で脳溢血になり死去しているのだが、その1975年当時に暴露されていたら、外務省機密漏洩事件の西山氏の仕事も矮小化されずに評価されて、司法と行政が一体となった欺瞞も表面化したかも知れないと考えると残念至極だ。

それにしても何が非核三原則を評価されての受賞だ。なんというブラックジョーク。佐藤氏を早死にさせたのはノーベル賞委員会ではないのか。少し違うかもしれないが、故竹下氏がこうむった褒め殺しという嫌がらせも思い出す。そこで思うのだ。当人はどんなにか恥ずかしかっただろう。羞恥心による自家中毒かも知れない。同情を禁じ得ないというようなレベルではない。こんな恥を耐え忍んで死んでいった人もいると思えば、自分の恥多い人生がなんだというのだろう。密約が発覚してから、そんな安心を感じた人は多いのではないか? 見方を変えれば、彼は多くの者に希望をもたらした負の巨星ではないか! 

断わるまでもないだろうが、この文章は一般的な情報のみを元にしている。市井の一個人が感じた情緒的側面からの感想でしかない。タイトルを先に思いつき文章を書こうと思ってWikipediaなどを少し読んだ。それらをコンパクトにまとめるだけで、自己主張風の文章になるかもしれないが、そうはしたくない。初心は変わらなかったのでまとまりもないままだしてみる。

コメント (2)
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