鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

旅先で何となく撮って思ったこと

2013年02月17日 17時09分52秒 | 詩・文芸・作品

連れ子同士で血のつながりはない兄妹が恋をして、片一方は肺を患っていて、行く末をはかなんだ挙句、口紅で辞世の句を岩に残し三段壁から身投げ心中を決行したのだそうだ。時は1950年6月10日。

わたくし、この2泊3日の旅から帰ったとたんに大風邪を引いて苦しんでいる。ようやくピークは過ぎたが、咳き込みがきつく、おそらく今までで最悪だったのではないかと思っている。肺が飛び出すのではないか・・肋骨が折れるのではないかというくらいの咳き込みだった。医者にも行かず、熱も測らず、薬も呑まないでじっと直るのを待つのが、わが家のやりかた。風邪を引くのは自己管理が甘いからだと、自己責任に徹するのである。子供の頃にスペイン風邪(インフルエンザ)を経験しているので、インフルエンザではないだろうという安心はあった。自分のことを書きすぎた。

この画像の定一さんと貞子さんは、病気がなければ、死ぬまではしなかったのではないかと思った。多分、肺結核だろう。特効薬のストレプトマイシンのことを調べてみると、ワックスマンにより1945年発明、日本での発売は1950年とある。もうちょっと待ってたら良かったのに。それにしたって、咳は辛いのである。叶わぬ恋に、実際上苦しい胸。同情しないではいられない。片方が投げやりになり、片方が同調するのはわからないではない。

『白濱の海は今日も荒れてゐる』と口紅で書いてあったのを発見されて、彫りこまれたとか。しかし何とも釈然としない一文だ。句と説明には書いてあったが二行にわたっている一行詩だと思う。それにしても謎だ。

コメント (6)
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