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このロウバイは私が手にいれて植えたものではない。真冬の寒い時に咲く珍しい花木なので、ウチでも一応大事にされてきた。でも、どれがロウバイだったか、目を掛けてるものではないのでわからなくなっていた。そして冬になって、よそのロウバイがつぼみを付けはじめてから、ようやくウチのロウバイの無残な姿に気づいたのだ。そして私はおおいに狼狽してしまったという次第。
ウチは海抜100mの位置にある。100m上がるごとに0.6℃気温が下がるというのだったか。でも実感では、そんなものではない。ウチの周りが薄っすら雪で白くなっていても、少し下れば、何ともなっていない位の違いがある。というわけで、花は何だって遅い。
さて、一輪のロウバイだ。蝋のような花びらだから蝋梅。画像は沢山撮った中で一番それらしさが出ているのを選んだ。本当に変わった花。透き通りそうな花びらは生気を感じない。手に触れるのが躊躇われる風合いと言おうか気品と言おうか。来年は何輪咲くか。今度、根元からノコギリでばっさりというような事態を起こしたら狼狽では済まない。