
三月だったか、これを植木鉢に移植してしまおうと思った。何だかジリ貧でいつ枯れるかわからないように見えたから。掘ってみて驚いたことに、幹と同じくらいに太い1本の根が横に長く伸びていた。そういう根は切ってしまうといけないんだろうなと思いつつ、切らざるを得ないので、丸シャベルの先でガツガツ責めて切り離した。水遣りもほとんどしてもらえず、乾きがちの軒下だから水を求めて根性で伸びた根だったのに。
そうして鉢植えにして、表に持ってきた。太い根を切ってしまったという負い目もあって、せっせと水遣りをしたからか、陽にあたったからか、これも毎度の危機感からか、今年は最多咲いた見事に咲いた。色んな色合いと模様があるらしいが、検索してみるかぎり、ウチのほど個性的な模様はない。何だかレンズの焦点が合っていないような見える。こんなスカートをはく女性が南米あたりならいそうな感じだが、原産は北米とキューバだそうだ。雄しべが五角形を無理やり作っているようで面白い。