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フキノトウはガクが花を完全に包み込んでいて、少しだけツボミが覗いているくらいの硬くふっくらしたものを見つけると、子ども時分から必ずや採りたくなる。フキノトウ味噌は好きだったし、あの苦味は幼い頃から苦にしたことがない。フキも佃煮ではなく、あっさりと味付けしたのが丼鉢に盛られて食卓に出てくることが多かったから、銘銘皿に沢山取ってもりもり食べるのが普通だった。
フキノトウは硬く閉じたガクを無理やり開いて、てんぷらにするのが一番おいしい食べ方だと、実家の隣の栄養士である奥さんが言っていた。都会(周辺)暮らしのウチでは長野県産のフキノトウ味噌の瓶詰めをよく購入する。それに近い調理が簡単にできることを別の奥さんから聞いた。
その奥さんによれば、とうの立ったものを花茎の根元近くからちぎり採るのだそうだ。花が茶色になってたら、その部分だけは除くが、量も多くなるし苦味が薄れて良いとのこと。湯がいて水にさらして絞って、あとは適当に味噌やごま油なんかをまぜて味付けしたら良いと。
それがなかなかに上手くいくのだ。瓶詰めの市販品にはないまろやかさもあったりして、もりもり大量に食べられる。このほろ苦さは大量に摂取しても体に悪くないのだろうかと心配になったりもする。菜の花のツボミもそうだけれど、花を食べるのはとても贅沢で美味しい。それにしても、このフキノトウの花はどうだ。花の密集した集合体なのだと撮ってみて改めて納得する。